こちら側のどこからでも開けられます

「こちら側のどこからでも開けられます」に苦労する不器用な人は私だけでしょうか?
だいたい失敗して、”こちら側”じゃなく、ギザギザのある側から開けたりします。
あるいは、噛み付いて切り裂いたり。

キレイに開いた時は(開かなきゃおかしいんですが…)、
今日は”ついてる”んじゃないかなって、嬉しくなります。

日常生活の些細な場面で、”縁起を担ぐ”ことがよくあります。

最初の話に戻ると、「こちら側のどこからでも開けられる」はずの、
納豆にくっついているタレの袋はとりわけ難易度が高く、
失敗してタレが飛び散った時のリスクもひとしおです。

「確証バイアス」と”縁起を担ぐ”心理状態は関係しているらしく、
人は自分が信じたいことしか信じないため、
理論的な因果関係よりも、縁起を担いだ結果の良し悪しを重視しがちなんだそうです。

目玉焼きを半熟で焼いていて、フライ返しで黄身を流出させることなく、
皿に移動できた時は、吉。

白身をきれいに排除し、半熟の黄身が流出することなく箸で掬いあげ、
一口で口に収まったら、吉。
(大門未知子のメスさばき並の箸さばきで、慎重に臨みます)

納豆が乗ったご飯を箸で掬いあげ、一粒も零さず口に収まったら、吉。
または、ネバネバが口の端に付着しなかったら、吉。

弁当のフタを開けた時、右におかず、左にご飯がきていたら、吉。

肉まんの底に付いてる、”かんな”で削ったような、木だか紙だかわかんないようなヤツが、
キレイに剥がれたら、吉。

カステラの底に付いてる紙を剥がす時、紙にざらめを奪われなかったら、吉。

エド・シーランの「Shivers」を、途中でつっかえずにワンコーラス歌えたら、吉。

玄関で靴を履いた時、靴紐がキレイな蝶々になっていたら、吉。
(縦に結ばれるのは、運じゃなくて、自分の不器用さなのは自覚してます)

駐車場に車を止める時、きちんと白線と平行に駐車できたら、吉。
(年をとるにつれ、自分では真っすぐ止めたつもりでも、何故か斜めっていることが多くなりました。
これも運じゃなくて、頭の中の部品の問題だと思います)

ネクタイの大剣が小剣より2~3センチだけ長くなるように結べた時は、吉。
(一度失敗すると、何故か何度やっても、長すぎたり短すぎたりして、次第に結び目がヨレヨレになります)

とか、色んな場面で縁起を担ぎます。

こんな人間なので、星占いもバリバリあてにしますが、当たったためしがありません。
って言うか、月が変わったら、先月の占いの内容なんかすっかり忘れてます。

それでも、偶然良いことがあると、やっぱり縁起を担いどいてよかった、ってなるのが、
「確証バイアス」の都合が良いところですね。

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