良い子の皆さんは、早速、深見東州の素性を調べたと思いますが、
宿題を出しておいて翌日スルーする先生みたいに、次の話に移ります。
最近もう一人気になる人が、
ＢＳのＣＭでよく見かける「夢グループ」の石田社長です。
ジャパネットよろしく、社長自らが商品説明するんですが、
優しい笑みをたたえ、朴訥な口調で語りかけているにも関わらず、
身体全体から胡散臭さのオーラが溢れ出しています。
不自然に黒々とした頭部も印象的です。
行きつけのスナックのママさんみたいな女性をアシスタントに従えてるんですが、
しなを作りながら甘えた口調で「すごーい」「社長～、もう一声！」とか
棒読みで絡んでくるんですが、どうみても石田社長の愛人にしか見えません。
扱っている商品も、ハズキルーペの偽物みたいなのとか、
お前、違う名前でドンキの店頭にいるだろ？
ってツッコみたくなりそうなものばかりです。
ところが、ネットで調べてみると、石田社長はバッタ屋ではなく、
れっきとした芸能プロダクションの社長さんでした。
しかも所属歌手には、
小林旭、三善英史、チェリッシュ、狩人といった、誰もが一度は名前を耳にしたことがあるものの、
すすんで聴いてみようとは思わないような超大物揃いです。
愛人と思っていた女性も、実は専属歌手の保科有里さんという方でした。
商品は、ジャパネットで販売しているような素性がハッキリしたものではなく、
見るからに故障しそうだけど、そそられるなぁー、っていうギリギリの線を狙ってて、
”平凡な人生で一度くらい取り返しのつかないことを仕出かして、
家族からひんしゅくを買ってみたい”
と思っている人の衝動をかなえてくれそうなものばかりです。
やましたひでこさんから、真っ先に指摘されそうな商品ばかりです。
卓上ヒーターの時は、なんと「１個注文すると、特別にもう１個プレゼントする」
と仰ってました。
１個で５，９８０円のところ、特別にもう１個プレゼントするというのですから、
大盤振る舞いのような気がしますが、
ちょっと考えると理論が破たんしているような気もします。
プレゼントを前提に価格を設定するなどという、何が何だかわからない発想は、
石田社長だからこそ許されるんでしょう。
５，９８０円前後が中心価格帯ですが、
時折、定価３９，８００円ものを、１０，０００円で紹介することがあります。
そんな時、保科さんやナレーターの声が「社長、もう少しなんとかなりませんか～」
と訴えかけてくると、
「う～ん、じゃあ、あと１，０００円！」と、
突然露天商モードに切り替わって小刻みな値引きを提案してくれます。
胡散臭い石田社長と、わざとらしい保科さんとの掛け合いは、
縁日の見世物みたいで、ついつい見入ってしまいます。
見ようと思って見られるＣＭではありませんので、
たまたまチャンネルを変えている時とかに見つけると、つい目が離せなくなります。