肩書とか、名刺とか

肩書を英語にして、タイトルって言うタイトルにしようかと思ったんですが、
タイトルについてのエッセイのタイトルをタイトルにすると、
何のことだかわからなくなてしまうので、わかりやすく肩書にしました。

「お世話になってます。株式会社〇〇の統括マネジャーの△△です」
「同じく、サブマネジャーの□□です」
「同じく、オカミの■■です」

(オカミって、女将?料亭?割烹?)

お洒落なライフスタイル系のお店なんですが、
店舗の立ち上げから現状の運営まで、
全てに関わってきたから「女将」という肩書にされたらしいんです。

「女将」だけが記憶に定着してしまって、
その後の打ち合わせの間中、名前が思い出せず、「女将さん」と呼ぶわけにもいかず、
そこんとこは曖昧にしたまま、打ち合わせが終わってしまいました。

ちなみに、英語表記は「OKAMI」になってます。

インパクト強すぎの肩書が、名前に勝っちゃってます。

以前お会いした某社のデザイナーさんの名刺には、「デザイン活動家」と記載されていました。
なんでそんな肩書を付けたのか、突っ込むタイミングを逸してしまったんですが、
チェ・ゲバラみたいな反政府勢力の革命家しか頭の中に浮かんできません。

アメリカには、名刺にまつわるビジネスマナーは存在しないようですが、
外資系企業なんかでよく目にするVice Presidentには騙されますよね。
カマラ・ハリスみたいな立場の人かと思うと、
実際は、社内の至る所、Vice Presidentだらけだったりします。

CEOやCOOも、文字の上ではカッコよく見えますが、
日本人にとっては、何となく恥ずかしくて口に出して言ませんよね。
多分、ボブとかリチャードとか呼び合っているアメリカ人は、
口に出して誰かを「ヘイ!CEO」なんて呼びことはないから、気にならないんでしょうね。

年をとるにつれ、初対面の人の顔と名前を覚えるのが辛くなってきた上に、
マスクド部長とかマスクド課長だらけの世の中なので、
お茶をすする一瞬のタイミングで相手の正体を瞳に焼き付けようと努力するんですが、
目だけの時と顔全体の時の印象が違う人がほとんどなので、余計に苦労してしまいます。

マスクをせずに生活していた頃でさえ、顔を覚えるのが苦手で、
有名人に紐付けて覚えるようにしていたんですが、
仕事で会う人は、例外なく一般人のため、小栗旬や北川景子みたいな容貌の人がいるはずもなく、
(誰だっけ?名前は知らないんだけど、半沢直樹に出てた、審査部にいた敵の人)とか、
紐付ける有名人自体が、地味で曖昧すぎるため、
頼りない記憶力が、さらにあやふやになってしまいます。

このように、ビジネスの場面で、誰もが抱えている問題に対するソリューションとして、
なおかつ、マスク社会への対応のため、イダログは画期的な対策を編み出しました。

プリクラみたいな小さなシールを名刺の片隅に貼り付けると良いんです!
ビックカメラにも、ちゃんとそんな用途に使えそうなシールが売ってるんですよ。

きっと、皆が先を争ってマネするに違いない、と思ってドヤ顔で名刺交換したんですが・・・、

誰も顔写真シールについて突っ込んでくれない・・・。

多分、(いい歳して、バカか?こいつ)っていう反応だったんだと思いますが、
「早く元の生活に戻りたいですね」とか言い合うばかりじゃなく、
窮屈な環境の中、もう少し遊んだっていいんじゃないでしょうか。

誰も突っ込んでくれないと、何だか恥ずかしくなってしまい、
結局ブームを巻き起こすことなく、ゴミ箱の底に散らばった自分のクーロンたちに、
「サヨナラ!来世では幸せになってね」と別れを告げるのが精一杯でした。

タイトルとURLをコピーしました