眠れない夜に

寝苦しい夜が続いています。
元来不眠症気味なんですが、夏場はベッドに横たわるのが怖くなるくらい、不眠に悩まされます。
交感神経と副交感神経の切り替え云々とかいう、自律神経の問題だと思います。

午後3時以降は、コーヒーを飲まないようにしたり、夜のおやつは、カカオの強いものは避けたり、とか色々と気を使っています。
夜コーヒーを飲むと眠れなくなるとか言うと、家族からは、コドモか?って馬鹿にされるんですが、日本人はカフェイン耐性が強いらしいので、私は少数派なんでしょうか。
逆に、欧米人はカフェイン耐性が弱いって言われています(諸説あるそうです)が、アメリカ映画なんかでは、皆バカみたいにコーヒーを飲んでますね。
午後3時以降は飲まないんでしょうか。

市販の睡眠改善薬(ドリエルなんか)を試そうしたこともあったんですが、副作用として「めまいや頭痛、起床時の頭重感、昼間の眠気」などどと恐ろしいことが書かれていたため、ビビって使うことができず、消費期限切れで捨てたことがあります。
後で知ったんですが、ドリエルは風邪薬に入ってる成分で作られているらしいので、そんなに怖がらなくても良かったのかもしれません。

出張する時は、割安なビジネスホテルにしか泊まらないんですが、そこでも決め手は”眠り”です。
静けさ・枕・マットレス・掛布団との相性さえ良ければ、問題ありません。
ビジネスホテルで多いのが、羽毛(又は毛布)とシーツがただ単に重なっていて、マットレスとボトムの間にシーツが敷き込まれているヤツです。あれは絶対にダメです。
だいたい、どうやって寝るのが正しいんでしょうか。
まさか、そのままマットレスとシーツの隙間に滑り込んで寝る人はいませんよね。
そんなことしたら、スーパーでパック売りされている魚の切り身や鶏の胸肉みたいに、シーツでベッドに固定され、身動きできないじゃありませんか。
一晩で1000回ぐらい寝返りをうつ私は、ミノムシみたいに掛布団にくるまらないと眠れないんです。

そこで拘っているのが、袋状のシーツに羽毛を収めるスタイル(デュベスタイルって言うそうです)を
採用しているホテルか如何かという点です。
そうじゃないホテルだと、部屋に入るや否や、羽毛(又は毛布)とシーツをマットレスから引き剥がす作業から始めなければなりません。
逆ベッドメイキングです。はい。
当然、全てがバラバラになりますから、寝ている間にぐちゃぐちゃになってしまいますね。
だから、デュベスタイルのホテルを選ぶのが一番重要なポイントなんです。

自分の”眠り”ではありませんが、何故か電車の中での”肩にもたれかかられ率”が高いんです。
もたれかかってくるのが男だと、次に電車が揺れた時押し返してやろう、とか邪悪なことを考えながら悶々と我慢してるんですが、若い女性なんかにもたれかかられると、違った意味で当惑してしまいます。
サザエさんのノリスケさんなんかだと「今日はラッキーなことがあったんですよ、マスオ兄さん💛」とかなるんでしょうが、実際の場面では、全身が硬直してしまって押し返すこともできず、ただただ居心地が悪いだけです。
周囲は絶対、(あの若い娘、よくあんなキモいジジイにもたれかかってるよね)って思って見ているはずですから、(早くジジイにもたれていることに気づいてくれ)と念じるばかりです。

電車のなかでウトウトする時、口がぽかんと開いていることがありませんか。
しまった!口が開いてる、って眠ってても何となくわかりますよね。
ハッとして目を覚ますと、案の定バカみたいに口が開いてて、気まずい思いをすることがあります。
この歳になると、あの人可愛い💛とか、お疲れなんだね、とか大目に見てもらえるはずもなく、単なるボケかかったジジイにしか見られません。
とりわけ飛行機の中では、CAさんに見られたかも、と思うと恥ずかしくて非常扉のレバーを回したくなります。

これについては、数年前画期的な解決策を発見しました。
後頭部を電車の窓だったり、シートのヘッドレストだったりに委ねるからそんな無様な恰好になるんですよ。
単純に、うつむいて眠ればいいんです!

ところが最近気づいたのが、そうやって寝ていると、ほとんど床に倒れそうなくらい俯いてしまっていることがあるってことです。
飛行機の「安全のしおり」に描かれている”衝撃に備える姿勢”みたいな恰好になってるんです。
これはこれで異様な姿なので、バカみたいに口を開けて眠っているのと、どっちがマシかって話です。

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