マスクとmask(再掲)

今、来春新卒の面接期間中です。
お互いマスク着用なのは言うまでもありません。

もともと人の顔を覚えるのが苦手なため、
目だけで相手を判断するのに苦労しています。

今年入社の新入社員は、おぼろげながら昨年の面接時の印象が残っていますが、
来年入社の新入社員は、一度も素顔を見ないまま一緒に仕事をすることになります。

このままの生活様式が定着すると、その後の新入社員も含め、
私は、彼らの素顔を見ないまま会社を去っていく可能性があります。

目には内面の感情が宿り、「口ほどにモノを言う」などと言われますが、
一方の鼻や口は、内面に左右されず感情を表現することができます。

朝、鏡の前で口角を上げ、笑顔を作ることで、
感情をコントロールする方は多いと思います。

マスクで鼻と口を隠す生活が常態化すると、
そんな対処法が効果を発揮しなくなるのでは?と心配になります。

一説による、鼻と口による感情表現は退化するのではないか、
とも言われています。

逆に、目の表情だけで全てを判断できるように、
人間も進化していかざるをえない世界になるのかもしれません。

面倒くさいです。
私のようにつぶらな瞳では、識別不能です。

中国の監視システムも、未だマスク着用者の識別は不十分で、
「歩容解析」とセットにした方法を研究しているそうです。

ところで、
先週出張の際、駅のコンコースを歩いていると、
雑踏の中から、「イダログさ~ん」と呼ぶ声が聞こえました。
私の方は、相手がマスクをずらすまでさっぱりわからなかったのですが、
取引先の偉い方でした。

雑踏の中から、マスク着用の人間を識別できるなんて!
中国の監視カメラ以上の精度です。
すでに、身近なところで進化は始まっていました。

長くなるので、maskの話はやめます。

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