
Amazonプライムの傑作SFコメディーは、シーズン3から2年を経て、今回のシーズン4で最終章を迎えます。
金さえ払えば、死んだ後も意識だけはバーチャル空間で永遠に生き続けられる世界を舞台に、陰謀に巻き込まれてデジタルなあの世に送られた若い起業家と、運営会社の女性スタッフの恋の行方を軸に、徐々に明らかにされる巨大資本による陰謀。
ヴァーチャルとリアルを行ったり来たりしながら、ちょっと濃いめの愛すべきキャラクターたちが、デジタルな世界の背後に巣食う陰謀を打ち砕き、それぞれの幸福な結末に辿り着けるのか。
4エピソードのあっさりした構成ですが、長年のファンにとっては、クリフハンガーのまま打ち切られることなく納得の完結でした。
下品さの寸前で踏みとどまった下ネタと、不快感を催さない程度の上品なブラックユーモアは、最終章でも存分に発揮されています。
コンパクトなシーズンながら大満足です。
切なく、爽やかな余韻が残る傑作SFコメディーでした。