キャシアン・アンドー

画像引用:Disney+

SWシリーズの中でも傑作の呼び声高い、「ローグ・ワン」の中心的キャラクター、キャシアン・アンドーのスピンオフドラマです。

キャシアンがレジスタンスに目覚め「ローグ・ワン」に至るまでの物語ですが、「ローグ・ワン」自体が、無名の戦士たちに光を当てた作品でしたので、その中のキャシアンを主人公に据えるとなると、さらに地味に感じられるかもしれませんが、本作は、SF映画の可能性を変えるほどの傑作だと思います。

SFの形式を借りていますが、独裁と抑圧された民衆の蜂起という、普遍的なテーマを扱っており、本作が、SF映画であることを忘れるほどの、重厚な人間ドラマに仕上がっています。

少数民族の部落で生まれたキャシアンは、部族が絶滅した後、盗品を売買する養父母の下で成長しますが、帝国の独裁下で抑圧された生活を強いられながらも、心を閉ざし自分自身の世界に生きることを優先しています。
しかし、養父母の死や抑圧された周囲の人々、あるいはレジスタンスとの関わりの中で、次第に革命の大義に目覚めていきます。

「ローグ・ワン」により、キャシアンの行く末は既にわかっているんですが、それでも、いや、だからこそ、本作での彼の生き様が、強く心を揺さぶります。

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