Ricky Stanicky

画像引用:Amazon

Amazonオリジナルなんですが、「俺らのマブダチ リッキー・スタニッキー」と言う邦題を見ると、皆さんが鑑賞する意欲を失いそうなので、原題をタイトルにします。
Tomatometerは46%の腐ったトマト(Rotten Tomato)ですが、なかなか捨てたもんじゃありません。

子どもの頃からの遊び仲間の3人組(ザック・エフロン他)は、自分たちに都合の悪いことを架空の友人”リッキー・スタニッキー”のせいにし成長してきました。
ある日、どうしても家族の集まりにリッキーを連れてこないと長年の嘘がバレてしまう羽目に陥り、場末のスタンドアップコメディアン(ジョン・シナ)にリッキー役を依頼します。
落ちぶれて行き場のなかったシナですが、リッキー役にまじめに取り組むうちに、周囲をドタバタに巻き込みながらも、自分の居場所を見つけていくというハートウォーミングなお話です。

監督のピーター・ファレリーはおバカコメディー「メリーに首ったけ」のヒットで頭角を現した人ですが、その後「グリーンブック」のような感動作もてがけましたので、本作のようなおバカコメディーは原点回帰の感があります。

「メリーに-」の頃は、悪趣味な下ネタについていけなかったんですが、本作も下ネタ満載ながら、あまり下品さを感じさせないのは、時代の変化とファレリー監督が丸くなったからでしょうか。
人間味の方が、下品さに勝っているようです。

20数年前に比べるとギャグの過激さが和らいでいる点もTomatometerでの不評の原因かもしれませんが、辛口の批評家もジョン・シナの好演は認めています。
プロレスラー出身の俳優では、ロック様が思い浮かびますが、役者としての魅力は、ジョン・シナが優っているように思える、味のある演技を見せています。

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