
第1期、12エピソードが完結しました。
絵面からは、ほのぼのとした子ども向けアニメのような印象を受けますが、実際は大人の鑑賞にも耐えうる人間模様が描かれた良作です。
離島の高校に通う漫画好きな女子高生”安海”と彼女の担任教師”手島”を中心に物語は展開します。
幼い頃、人付き合いに不器用だった安海ですが、愛読する漫画をきっかけに友を得て、明るく素直に成長します。
実はその漫画を描いたのが、漫画家としてプロデビューした頃の手島だったことを知り、手島の指導を得ながら漫研を立ち上げ、創作に打ち込んでいく話です。
本作に深みを与えているのは、何度も挫折しながらも漫画への愛を忘れず、好きなものに純粋に打ち込む安海の情熱と、一度はプロとしての扉を開きながらも、プレッシャーに押しつぶされ自分を見失ったしまった手島の悔恨との対比が描かれている点です。
手島が抱く、同じ苦しみを生徒に味わわせることへの怖れと、仲間と支え合って創作に打ち込む生徒たちの可能性への羨望がない交ぜになりながら、結局は、同じ仲間として一緒に未来に向かって歩んでいいくことの尊さが胸を打ちます。
オタクで変わりものばかりが登場しますが、傷つけ合うのではなく信頼し合う姿は、決して理想論と切り捨てられない説得力を持って胸に迫ってきます。
大の大人が見ても、毎回、ほろりとさせられる場面満載の良作です。
