イーサン・ホーク主演のタイムトラベラーものです。
ややB級で、かなり風変りな作品です。
ハインラインの「輪廻の蛇」が原作(未読です)だそうですが、
”親殺しのパラドックス”の逆バージョンのような感じです。
タイムパラドックスを物語のキーポイントに据えている映画は多く見られますが、
それ自体を真正面から中心テーマに取り上げているところが、
この作品を個性的なものたらしめています。
話が複雑すぎて、理論的に正しいのか、矛盾しているのか判然としませんが、
1時間40分程度のコンパクトな長さにまとめられていて、
しかも、SFでありながら、哀愁漂う演出も魅力的です。
よくわからないながらも、最後まで飽きさせません。
但し、やや救いようのないエンディングです。
何度か見直して、時系列に整理していくとわかるんでしょうが、
そんなことしてる暇もないと思いますので、
検証したい人は、ネットで確認してみると良いと思います。
但し、結構多くの人が時系列に整理してくれていますが、
それを見ても良くわかりません。
しかし、余計な詮索をさせないぐらい、物語自体が良くできていますので、
短めの尺と相まって、最後まで退屈せず鑑賞できます。