韓国制作の高層ビルパニック映画です。
ハリウッド映画ほどの豪華さはありませんが、
韓流らしく、程よくコメディーの味付けが施され、しかし緊迫感に溢れた佳作です。
学生時代にスポーツクライミングに打ち込んでいた先輩と後輩の男女が、
毒ガステロに巻き込まれ、ビルからビルへの逃避行を繰り広げます。
後輩の女性は、少女時代のイム・ユナが演じています。
映画初主演だったようですが、魅力的なキャラクターをうまく演じきっています。
主役の二人は、どちらも冴えない社会人なんですが、
パニックに際し、クライミングで培った知恵と勇気で周囲の人々を救っていきます。
一方で、皆を助けたがために、自分たちだけが取り残されていく不運に、
泣き喚きながら逃げ続ける人間的な姿には、誰しも共感せずにはいられません。
単純なストーリーながら、最後までハラハラドキドキさせ、しかも感動させてくれる良作です。