AmazonオリジナルのSFシリーズですが、
正確には、他の配信サービスがシーズン３で打ち切りを決め、
その後ジェフ・ベゾスの肝いりで、シーズン４からAmazonオリジナルで復活したシリーズです。
現在シーズン５まで配信されていて、次の６での完結が決まっているようです。
地球人と火星移住者、どちらにも属さない小惑星移住者の三つ巴の抗争に、
未知の生命体が絡んでくるという作品です。
それぞれのコミュニティーに属する人間たちには、それぞれの思惑があり、
必ずしも善悪の区別ができないんですが、
登場人物たちは皆、自分達の世界や仲間を守るための大儀を信じ戦っています。
悪役的な人物でさえ１００％の悪ではなく、一部には善意を残しながら、
結局は自己実現欲に引っ張られて志を失ってしまう、みたいな感じです。
メインキャストは、そんな各コミューンからはみ出した”訳あり”で寄せ集めのメンバーなんですが、
どことなく「ワンピース」の仲間たちを思わせます。
ＳＦとしての魅力も存分に味わえますが、何よりも感動的なのが、
悪役まで含めた登場人物たちの生きざまと死にざまが、強く心を打つ点です。
各シーズン各エピソードが見せ場だらけで、胸が熱くなる感動の連続です。
宇宙戦艦ヤマトとかガンダムなんかの、情緒的なノリに近い作品なので、
ＳＦに腰が引ける人でも絶対楽しめるんじゃないかと思います。
Netflixにおけるストレンジャーシングスに該当するような、
Amazonプライムビデオにとってのエポックメイキング的な作品なんじゃないか、
と勝手に思っています。
その割には、日本での人気はイマイチのようなので、
マーケティングに問題があるのかもしれませんが、
こんなすばらしい作品を救済してくれたベゾスの慧眼には感謝したくなります。
重ねて言いますが、まぎれもなく傑作！です。