ガチなゾンビ映画は見ませんが、ひねりの効いたのは好きです。
前者は、ゾンビとミュージカルの合わせ技です。
ゾンビ描写はややチープですが、かえって身構えることなく気軽に見られます。
ストーリもそれほど凝ったものではありませんが、
寛容な気持ちで見れば、心動かされる場面もあります。
一方、歌曲には力が入っています。
どの曲もクオリティが高く、耳に残ります。
ここが、映画全体の完成度を引き上げている大きな要因でしょうか。
何より、ゾンビとミュージカルを無理やり融合させた発想が好きです。
誰もやらないことをやる意欲には心惹かれます。
後者は、カルトムービー「ゾンビランド」の続編です。
前作は、ゾンビを青春ロードムービーとコメディで味付けしたような、
ユニークな作品でした。
10年経った本作でも4人のメインキャストは変更されておらず、
当時売り出し中だった4人が、今は更にメジャーになっているにも関わらず、
マニアックな本作に出演していることに、心意気を感じます。
ただ、青春ロードムービー色がやや薄れ、
コメディー色が強くなっている点がやや不満ですが、
軽い気持ちで見れば、前作同様楽しめます。
こちらの方は、前者と違い、ゾンビ描写にも力が入っているため、
やや血なまぐさい点は、要注意です。