ネットで検索したところ、英語には猫舌を意味する単語はないようです。
cat tongueで通じたという少数意見もありましたが、
基本的にはそんな単語はない、というのが多数説でした。
なぜなら、欧米では熱いものをフーフー冷ましながら食べる習慣がないからだそうです。
自分が猫舌だということに若干コンプレックスを感じていたため、テーマに選んだのですが・・・、
なーんだ、皆の方がおかしくて、オレだけがまともだったんだ、ということでした。
さて、コーヒー片手に公園のベンチでパソコンを開いて仕事をするのって、
NYのビジネスマンっぽくって格好よくないですか?
出張の時、アポの合間によくやるんですが、
ここでの難題が、例のプラスティックの蓋です。
「リッド」って言うんだそうですよ、皆さん!(蓋でいいじゃん!)
蓋の一部で吸い口を作るようになっていますが、怖くてなかなか飲めません。
おそろおそる、空気を吸い込みながら霧状にして飲もうと試みるのですが、
なかなか液体部分まで到達しません。
だからと言って、直に液体を流し込む勇気もないため、
結局冷めるまで蓋を外して飲むという、間抜けな格好になってしまいます。
外した蓋を付け直すのも、なんか難しいですよね。
アメリカでは、うまくはめられなかった人が訴訟を起こしたらしいですが、
言いがかりもいいとこですが、気持ちはわかります。
ちなみに、何時も飲み終えたカップの捨て場所に困り、
空のカップをバッグに入れたまま移動するはめになります。
そんなに苦労するなら、ペットボトルでもよくない?
となりますが、コーヒーじゃないと格好よくないんです!
ところで、九州以外の人には馴染みがないかもしれませんが、
当地には「うなぎのセイロ蒸し」という料理があります。
これがまた、容器ごと蒸す調理法なので、何から何まで熱いんです。
ややお高いこともあり、基本、接待するかされる時しか食べられません。
蒸すのに時間がかかるため、大概、料理が出てくるまでに話が尽きてしまい、
お互いに顎をさすったり、あらぬ方に視線を泳がせたりしながら、
念力で時間を早めようと努力します。
そんな、気まずいひと時の後にでできた料理を、
ゆっくり味わって食べられるわけがありません。
おのずとピッチが上がります。
おそらく相手も同じことを考えているんじゃないでしょうか。
まったく食べた気がしません。
ただ、熱いだけです。
グローバルスタンダードじゃないことがわかった以上、
うなぎのセイロ蒸しを食べる時は、
「熱いから、冷ましながら、ゆっくり食べましょう!」
と宣言するのをビジネスマナーにしませんか。