2020年の中国映画です。
強壮剤を販売する薬局の店主である主人公が、白血病のジェネリック薬をインドから密輸し、安価で販売し大儲けします。
最初は金目当てだったのが、貧しさから病に苦しむ患者たちとの関わりを通じ、次第に社会的使命に目覚めていく話です。
主人公と一緒に薬を売りさばく仲間たちも皆、個性的な面々で、大儲けするまでの前半部分はコメディー要素が強いのですが、徐々にシリアスさが増していき、感動を誘う展開が待っています。
先が読めてしまいそうな展開ですが、丁寧に作られているためか、違和感なく引き込まれます。
最初は嫌な奴だなと思っていた人物でさえ、最後には主人公に味方してしまう展開も、ありがちですが無理がありません。
実話で、しかも中国映画なので、多少プロパガンダの匂いも漂っていますが、純粋に映画として感動できる良作です。