ニホンゴ、ムズカシイネ

前回の記事と似ていませんか?とツッコまれそうですが、そのとおりです。
前回の原稿が長くなりすぎたため、半分に切って残しておいたネタを使って手抜きします。

夕飯のおかずの残りを翌日の弁当のおかずにするようなものです。

そう言えば(と脈絡を無視して始めるのは、そう言った事情です。許して下さい)、

アメリカでウーバーに乗った時、同僚がドライバーに話かけても無反応だったことがあり、
どうやら英語がまったく話せないらしいとわかった時は、衝撃を受けました。
言葉がわからないのに、アメリカに移住してきて、しかもドライバーで生計を立ててるなんて!
アメリカが、逞しい移民の力で繁栄してきた理由がわかりますね。

私の街にも多くの外国人が暮らしていますが、
地方で暮らしている欧米人の多くは、何故か日本語が話せません(よね?)
私の偏見かと思っていましたが、以前、英会話の先生が理由を打ち明けてくれました。

日本で暮らす欧米人の多くは、私生活では欧米人社会のネットワークに閉じこもっているため、
何時まで経っても日本語が覚えられないんだそうです。
これって、留学したのに、日本人とばかりつるんで、
一向に英語が話せるようにならない日本人留学生と一緒じゃないですか。
欧米人でも、地方で暮らしている人々は、意外と内気なんです。

確かに、日本語の難しさは想像がつきます。
文字は、漢字、ひらがな、カタカナと三種類あり、話し言葉も、標準語、敬語、大阪弁?とかイロイロです。
ちなみに、漢字は中国人、ひらがなは日本人(の女性)、カタカナは日本で暮らすアメリカ人、みたいな気がしませんか。

昔勉強したフランス語も結構めんどくさくて、
男性名詞と女性名詞があって、それにあわせて冠詞も男性、女性使い分けるんですが、
フェミニストの皆さん、ここは攻撃すべきところじゃないんでしょうか。

“なおざり”と”おざなり”の違いがわからない、っていう川柳があったと思います?
私と同世代の人は、♪なおざりな別れの気配に♪っていうユーミンの歌の一節を覚えていると思いますが、
“おざなり”っていう似たような言葉を知っているがために、両者の意味の違いがわかなくなります。
辞書で調べても、同じような意味が書いあるから、余計わからなくなります。

喧喧囂囂(けんけんごうごう)と侃侃諤諤(かんかんがくがく)の違いも、よくわかりません。
おまけに、喧喧諤諤(けんけんがくがく)も、本当は誤用だけどOKよ、とか辞書に載ってるから曖昧すぎです。
どちらにしても、絶対書けません。
会話の途中で三つの言葉のどれを使えば良いかわからなくなって、結局使わないことがよくあるので、
その度に辞書で確認するんですが、次回使おうとすると時にはすっかり忘れています。
いっそのこと、喧喧諤諤(けんけんがくがく)に一本化してくれると迷わないんですが。

“足りない”と”足らない”も使い分けがわかりませんが、
後者は前者よりも古くから使われているらしんです。
“舌足らず”とか”寸足らず”とか古文の否定語”ず”と仲が良いから納得できます。

“起きる”と”起こる”の違いもわかりません。
前者は人や動物に対して使う言葉、後者は出来事に対して使う言葉らしいんです。
「うちのおばあちゃんは、朝早く”起きる”」とは言いますが「朝早く”起こる”」とは言いませんよね。

どうです勉強になったでしょう。
これであなたも洋画の字幕を読む時、”起きる”って言う言葉ばかりが気になって、
これは正しい用法なのか?って悩んでいるうちに字幕を読みそこなうようになりますよ。私みたいに。
余計なこと調べなきゃ良かった、って後悔してます。

ところで、娘には常々、洋画を吹替で見るような男とは結婚するな、
と言い聞かせてきたんですが(だからと言って、ボク字幕を消してもオッケーでーす、とか言うヤツはもっとダメです)、
この点でも期待を裏切ることなく、字幕が苦手な婿君でした。

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