出張する時、最寄駅の有料駐車場に車を置いていくことがあります。
午前中は”空”を表示している駐車場が多いのですが、正午前後でピークになり、(当然ですが)駅に近いところからから埋まっていきます。
駅に最も近い駐車場が”満”になっていてもプチパニックに陥らないよう、駅から遠い駐車場の”空”状況を入念にチェックしながらお目当ての駐車場に向かいます。
いざという時のため、プランB、プランC、プランD・・・と、藤井聡太さん並に40手先まで読んでおかないと気が済まない心配性のイダログです。
ところが最近一つの問題が発生しました。
駅に併設された4階建ての立体駐車場の”空”表示を信用し入庫したものの、上がれども上がれども空きスペースがありません。
ちなみに、1階には平置きの駐車エリアも併設されていますが、そこも満車でした。
表示に偽りがあっては、40手先まで読んでおいても意味がありません。
グルグル回りながら階を上がること数分、とうとう屋根のない炎天下の屋上までたどり着いたのに、空きスペースがない・・・、という絶望的な状況です。
こんな時、人はしばし茫然とすることで平常心を取り戻そうとするものですね。
するとバックミラーに出庫の車が見えたため、すぐさま引き返し事なきを得たんですが、ここで一つの疑問が。
空きスペースがない状態で何故”空”が表示されたのか?です。
たまたま出庫する車がいたから助かったものの、私と入れ替わりに1台が出庫したのであれば、理屈上現在も”空”が表示されているに違いありません。
もしかしたら、マヌケなイダログが空きスペースを見落としていたっていう可能性もありますので、もう一度下まで降りて確かめたかったんですが、そんなことをしている間に、後から”空”表示を見て入ってきた車に、折角確保したスペースを奪われてはたまりません。
その日は、釈然としないまま駐車場を後にしましたが、意外と早く次の検証の機会が巡ってきました。
今回も昼過ぎの出張だったので、最悪駅近の立駐が埋まっていても、少し手前の平置に止めれば良いやと思いながら、恐るおそる立駐に向かうと入口の表示は”空”。
前回のことがあるので油断はできませんが、喉元過ぎれば暑さ寒さも彼岸まで(?)、とばかりに入庫すると、バックミラーには後に続く2台の車が写っています。
追い越されない限り先を越されることはないのですが、ついハンドルを握る手に力が入ります。
見落としがないよう、目を皿のようにしながら上の階を目指すものの、今回もやはり空きスペースがなく、徐々に不安になります。
最上階まで行くと、今回はちゃんと1台分のスペースを見つけることができました。
表示に偽りはなかったようです。
それじゃあ、後から来た2台は?
案の定しばらく見ていると、2台の車は最上階まで上がってきて、絶望に打ちひしがれながら、何度も切り返して階下に戻っていきます。
やっぱり、この駐車場には何かある!と、気づいた私は、車から降りると、立駐全体が見渡せる場所まで移動し、先ほどの2台がどうなったのか確認します。
予想通り2台の車は1階まで下りて行って、2台そろって平置の通路をぐるぐる回っています。
彼らの恐怖と苛立ちいかばかりでしょうか。
これは間違いなく罠ですよ。この駐車場には罠が仕掛けられています。
助かって良かった♡という優越感も確かにありますが、それ以上に、一度怖い思いをしたことがある身としては、自分が罠にかかった時のパニックが目に浮かんできます。
電車の発車時刻も迫ってきますので、最終的に、その2台がどうなったのかは見届けることができませんでしたが、自分の身に降りかかってきたときの対策を考えておかなければなりません。
何故そんな現象が起こるのか?なんですが、ネットで検索してみると、様々な原因が解説されていました。
(インターネットは、こんなくだらない疑問にも答えてくれます)
曰く、入出庫ゲートでカウントされる場合、ミニクーパーのような小さな車が通ると誤作動を起こす可能性がある、車ではなく人が通っても反応することがある、月極スペースや特殊車両用のスペースはカウントから除外される場合がある等々。
また、駐車スペースのループコイル(車両の金属部分に反応するセンサー)でカウントする場合は、最近の車は金属部分が少ないため反応しないことがある、大雨で誤作動することがある、何回も出し入れすると誤作動することがある等々。
そんなに沢山誤作動を引き起こす要因があるなら、罠にかからない方がむしろ珍しいぐらいです。
おまけに、”空”から”満”に変わる直前に入庫してしまうケースもあるらしく、そんな時は運が悪かったと思ってあきらめるしかない、などと書かれています(最終的には運ですよ!)
まあ、一応の理解はできたんですが、それじゃあ、身障者用スペースの扱いはどうなの?というあらたな疑問が浮かび上がってきますが、面倒になってきたのでもうやめます。
41手先まで読まないと安心できない、心配性のイダログでした。