年度の変わり目と言えば、歓迎の挨拶ですね(間違いないね!って突っ込んでください)
・・・なのですが、何度経験しても〆の言葉で悩みます。
挨拶の最後に「頑張って下さい」とか「頑張りましょう」とかつい言っちゃうんですが、
“頑張る”という言葉に若い頃から抵抗があり、
何とかこの言葉を使わず挨拶を〆たいんですが、適当な言葉が思いつきません。
しらけ世代(死語なので、?と思った若者は検索して下さい)真っ只中を生き抜いた私にとって、
“頑張る”っていう言葉は暑苦しい体育会系のノリを感じさせるため、できれば避けて通りたいんです。
結果的に頑張るのは、生きているから仕方ないんですが、”頑張る”って言葉で括られるのが嫌なんです。
「イダログさん頑張ってるね」じゃなくて「ロックンロールだね」とか「カウボーイ野郎だね」とか、
なんなら「海賊王だね」とか言われたいじゃないんですか、って面倒くさくてすみません。
けど、挨拶の最後で「頑張って下さい」と言わないと、何時までたっても話が終わりませんので、
結局安易に「頑張って下さい」で話を終えてしまいます。
はい、次回からもっと頑張ります。
Good Luck!だと、ちょっと何言ってるかわかんない、って言われそうですし、
ファイト!の後に、一発!って唱和させたら、新入社員なんかは翌日から出社してこないでしょう。
(ケイン・コスギさんっていう微妙な立ち位置の俳優さんは、今どうしてるんでしょうね)
1・2・3ダァー!か、今だったら、1・2・3ウィル・スミスぅー!でビンタする、
ってパターンもネタとしては許してもらえませんか。
「思います」の連発も聞いててイラつくので、できるだけ言わないよう気をつけています。
頭の中で思っていることを知ってもらうための「思ってます」ってなら良いんですが、
「それでは会議を始めようと”思います”」って、思ってるなら始めろよ、です。
「お詫びしたいと思います」も、思ってるだけかよ、って突っ込みたくなります。
話している最中に、「えっと」とか「まあ」とか口癖を挟む人がいますが、
聞いている内に、次第にそこばっかりが大きな音で聞こえてくるから不思議です。
いざ自分が話す番になると、伝染ってしまってることがあるので要注意。
初めて知ったんですが、これ、フィラー(Filler)って言うんですね。
相槌とは違うし、ピッタリな日本語が見つからない珍しい言葉です。
英単語があてはまらない日本語はよくありますが、逆もあるんですよ。
英語だと、you know とか right なんですが、
you know は、むしろ言ってみたい、一度でいいから言ってみたいー!
怪しげな単語を繋ぎ合わせるのが英会話だと思っている私にとって、
you know なんて言えたら、カッコ良すぎでしょ。
けど、どんなタイミングで使ったら良いのか、まったくわかりません。
なんなら、Uh-huhも絶対無理です。
難しい文法よりも、you know とか Uh-huh とかの的確な使い方を教えてくれる英会話教室ってないんでしょうか。
以前、中国の人と話していて(もちろん、通訳を介し)、気になった単語がありました。
「ジュシュ」って聞こえるんですが、それがやたらと会話の中に挟まるものですから、
もう「ジュシュ」だけがハッキリ耳に入ってきて、気になって仕方ありませんでした。
後で、中国語を多少解する上司に「”ジュシュ”てどういう意味ですか」って聞いても、
そんなの打ち合わ内容と関係ないだろ、とばかりに「そんな単語はない」と言われました。
仕方ないので、帰国して調べたところ、”就是(Jiùshì)”って言ってたらしく、
これもまさしく you know だったんです。
中国語がまったくわからないのに、意味のない単語だけがハッキリ聞き取れたんですよ。すごいでしょ。
「疲れた」も禁句にしている言葉の一つです。
実際は、一日に1万回ぐらい(ツッカレタなー)と心の中で念仏みたいに唱えてるんですが、
口には出しません。ルールみたいなもんです。形から入るってヤツです。
「頑張る」って言う言葉は、メンタルがまいっている人には禁句って言うのが定説ですが、
これって、「頑張ってね」っていう言葉を誰から言われるかが問題なんじゃないんでしょうか。
上司のオッサンから「〇〇君、もう少し頑張れよ」とか言われたら、
そりゃあ誰だって(お前が頑張れよクソ野郎!殺すぞ)って思うのは当然です。
「あなた、もっと頑張ってよ」とか奥さんに言われるのも同じ。
(あてもなく旅に出ようか)って思っちゃいますよね。
けど同じ「頑張ってね」でも、広瀬すずさんに言われたら、どんな男だって死ぬほど頑張るに違いありません。
・・・すみません、広瀬すずさんは間違いです。しっかり者から言われるのはダメです。プレッシャーが増すだけです。
さしずめ今だったら、愛子様でしょうか。
「頑張ってね」は、人の心の痛みがわかる人から言われたいですね。