湖の男/アーナルデュル・インドリダソン(再掲)

画像引用:Amazon

ミステリーが好きなのですが、愛読の中心は北欧ミステリーです。
北欧の作品は、抒情的で日本人に合っているように思います。

アイスランドの作家、アーナルデュル・インドリダソンの作品です。

レイキャヴィクの中年刑事が主人公のシリーズものです。
離婚経験者で、過去に問題を抱えており、
その問題と薬物に溺れる娘との愛憎がサイドストーリとして展開していきます。
物語の中で扱われる事件も、同じように過去の悲しい因縁が引き起こした殺人事件です。

日本で言うと、東野圭吾に近いかもしれません。
日本人好みの、古くは松本清張の系譜に近い作風が多いのが、
北欧ミステリーの特徴とも言えます。

タイトルは(文庫本の)最新作で、事件は一話完結なのですが、
サイドストーリーがシリーズの最初から続いているため、
興味がそそられるようなら、発刊日の古い作品から試してみて下さい。

唯一の難点は、アイスランドの人名や地名が憶えにくいことです。
「アーナルデュル・インドリダソン」と聞いて、一度で憶えられる人は少ないでしょう。
私も3年ほど前から愛読していますが、最近ようやく正確に言えるようになりました。

ところで、アイスランドという国も、
この作家がきっかけで身近な存在にになりましたが、なんと人口は35万人です。
久留米市と変わらない人口なのに、一つの国なんですよ。

この作家に加え、音楽ではビョークやシガー・ロスがおり、
サッカーのワールドカップにも出場しています。
久留米市民だけでワールドカップに出場することを想像すると、
アイスランドは、すごい国ですね。

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