初対面のお客と話す時、
「ところでイダログさんは、学生時代どんなスポーツをされてましたか?」
と部活をやっていたのが当然のことのように聞かれます。
決まって、
「いや特には、○×△%$&」としどろもどろになってしまいます。
「ところでイダログさんは、ゴルフはされますか?」と聞かれると、
またかよ!大人は必ずゴルフをやんなきゃいけないのかよ!?
と心の中では罵っていますが、
この場合は「しません!」ときっぱり答えられます。
ゴルフは、スポーツと遊びの境界線が曖昧だかからでしょうか。
そんなわけで、昔からスポーツやスポーツマンに対し軽いコンプレックスを感じています。
体育会系の方が人として偉い、と思われている社会の風潮に反発を覚え、
そんなことないんじゃない?と声を大にして言いたいのですが、
未だ説得力のある根拠が見当たりません。
オタクよりスポーツマンの方が、絶対モテますもんね。
そんなことが言いたかったわけじゃないんです。
最近、歳をとってから特に感じるようになったんですが、
心も体同様、筋肉でできているんじゃなかと思うことがあります。
幼児期は、心の筋肉も弱く、自分勝手で欲望のままにしか行動できませんが、
やがて青年期に入り、筋肉ができあがってくると、
我慢をすることや、人と協調する姿勢が身に付き、
周囲に合わせて自分を抑えることができるようになります。
特に、彼女や彼氏ができたり、結婚したりすると、
一般的には自分に犠牲を強いなければなりませんが、
そんなことができるようになるのも、心に筋肉がついてくるからじゃないでしょうか。
しかし、体が衰えるのと同様、年齢とともに心の筋肉も衰えていき、
相手の行動や言うことに対し寛容さが薄れてきます。
キレやすい老人も、心の筋肉の衰えが原因ではないでしょうか。
また、物事に対し、感動したり心が動かされることが少なくなってくるのも、
心の筋肉の衰えなんじゃないかと思います。
身体を鍛えるジムがありますが、心を鍛えるジムがあると、
状況は変わってくるのかもしれません。
しかし、心の筋肉を鍛えるジムなんて、想像しただけでストレスが溜まりそうです。
身体を鍛えるジムに比べると100倍ぐらいつらそうなので、あまり通いたくないですよね。
ねっ、だからスポーツマンばかりが偉いわけじゃないんです。
って言っても、全然説得力がないですね。