ショッピングモールで、毎夏恒例の「夏休み特別企画!カブトムシ・クワガタムシ展」が開催されました。
孫クンの狙いは、展示が終わった後の抽選会で配布されるカブトムシやクワガタを手に入れることです。
展示会中も、もちろん見学したのですが、ちびっ子たちにおもちゃのように扱われ、手足がもげたり、哀れご臨終したカブトムシとクワガタの亡骸に、その場で号泣してしまったナイーブな孫クンです。
毎年展示会後の抽選会を楽しみにしている孫クンですが、今年はそんなカブトムシたちの惨状を目のあたりにしたためか、保護猫ならぬ、保護カブトムシ、保護クワガタに執念を燃やしています。
「カブトムシたちが穏やかな余生を送れるよう、オレが全部引き取る!」と例年以上の熱の入れようです。
だったら、引き取った後で全部逃がしてやったら、とツッコむと途端に聞こえないフリをします。
去年の夏は、抽選で1匹だけ家に連れて帰ってきました。
今は、玄関の横の花壇の隅に眠っています。
抽選で手に入れたカブトムシ以外にも、偶然玄関の外灯に飛び込んできたクワガタやカミキリムシのお墓も並んでいます。
孫クンは、お盆の意味を理解しているような理解していないような。
庭の片隅に並んだ虫たちの墓標に昆虫ゼリーをお供えしているのですが、お盆が終わっても放置され、今はアリさんたちの餌になっています。
さて、ママ(=我が娘)がモール内で働いているのを良いことに、コミュニケーションモンスターの孫クンは、ママの同僚の女子たちも味方につけ、抽選券(1000円のお買い物で1枚)の入手に余念がありません。
今年は最終的に5枚の抽選券を入手できたのですが、去年は抽選券に対しカブトムシが過剰で、抽選券を持った子どもたち全員にカブトムシがいきわたっただけではなく、さらに余った虫たちが、袋詰めされて希望者に配布されていました。
去年と同じ状況であれば、抽選券の枚数だけカブトムシが手に入るに違いない、と決めつけている孫クンは、早速100均で虫カゴを5個購入。
全てにおいて形から入るのが、孫クンの家系のようです。
重ねた虫かごを「コーポ・オオカブト」と命名し、すでに受け入れ体勢は万全です。
ところがここで不穏な報せが入りました。
昨年、カブトムシが大量に余った反省から、今年は大幅に数を減らすらしいとの情報が入ります。
夕方の抽選会を控え、くじ運の無さを自覚する孫クンは、抽選の前から既に意気消沈しています。
5個も買った虫かごをどうするつもりだ?と彼の見通しの甘さにあきれるイダログです。
ところが方針は二転三転するもので、予想以上に抽選希望者が多いことから、急遽カブトムシが補充されたとの情報が入り、一喜一憂する孫クンです。
刻一刻と変化する情報を報せてくれるフォロー体制に恵まれています。
クレヨンしんちゃんやドラえもんとの撮影会、小島よしおのライブなどなど、モールでのイベントには、探検隊の格好に鬼太郎のリモコン下駄を履いて駆けつける孫クンには、何故かモール内に応援してくれる味方が多いようです。
結局、5枚の抽選券全部が当選し、カブトムシ1匹とクワガタ4匹を手に入れ、ご満悦の孫クンです。
秋風が吹くころには、また小さなお墓が5つ増え、来年のお盆には、お供えものの昆虫ゼリーで埋め尽くされることでしょう。
