メタファーの正しい使い方

スピーチには、メタファーや格言を織り込むと、
聞いている人の心に残りやすいって言いますよね。

岸田さんの所信表明演説では、
「はやく行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければみんなで進め」
が話題になってました。

なんなら、これしか覚えていません。

これってアフリカの格言らしいんですが、
お家が大好きで、根っから団体行動が苦手なイダログとしては、
そんなに遠くまで行かなくても良いから早く済ませて家に帰ろうよ、って思っちゃいます。

親しい友だちと飲みに行く約束をした時でさえ、
約束した刹那はテンションが上がりきっているから、
これは楽しいことになるぞ、って舞い上がってるんですが、
1時間後には約束したことに後悔し、当日になると自然災害で足止めされないかな、
なんて不謹慎なことを考えて足が重くなります。

まあ、行ってしまえばケロッと忘れて盛り上がっちゃうんですけどね。

さて、岸田さんに対する野党の皆さんも、メタファーや格言で対抗しますが、
何ちゃら党の何ちゃらっていう党首が、岸田さんの演説を、
「鶏肉の入っていない親子丼」って、ドヤ顔で評してました。

横でスマホをいじっていた妻が、
「それって玉子丼じゃないの?」ってスマホから顔も上げずにボソッと呟いていましたが、
きっと何ちゃら党の何ちゃら党首は、親子丼から鶏肉を引き算しただけの食べ物が、
偉そうに〇〇丼などと名乗っているのが気にくわなかったんでしょうね。

メタファーって、気の利いたことを言い過ぎると、いつの間にかメタファー様が主役になっちゃうし、
使い方を誤ると、一周回って、小ネタのオチになっちゃいますね。

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