卒業や入学、入社など、別れと出会いの季節ですが、涙もろい孫クンにとっては、幼稚園の年少から年中へ上がることさえ、大好きだった先生との涙のお別れです。
クラスが一つ繰り上がるだけなので、しらっとしている他のお友達をしり目に、一人号泣し、隣の席の女子から「よしよし」とばかりに背中をさすってもらっていた孫クンです。
まもなく5歳になる孫クンは、人より感受性が強いためか、3歳にして「美女と野獣」の野獣が王子にもどるラストシーンで感動のあまり号泣し、家族を楽しませてくれたこともあります。
また最近では、家族旅行の帰路、車の窓から遠ざかるホテルを見ながら、楽しかった旅行を思い出し号泣、とyoutubeネタになりそうな逸話には事欠きません。
感受性が強いのは悪いことではないのでしょうが、世の中の醜さを散々経験してきたジージとしては、純情すぎる彼の将来が心配でもあります。
かく言う私とて血も涙もないわけではなく、特に最近は、年をとったせいか多少涙もろくなっている気がします。
映画や小説はもとより、アニメを見ていても、鼻の奥がツーンとなることがあり、純粋な心を失わずジジイになったからなんだよね、と自惚れていたんですが、あらためて調べてみると、年をとると涙もろくなるっていう現象は、脳のなんちゃらの老化が原因で、感情を抑制する機能が低下しているからなんですって!
中二病を自認するジジイなので、まだまだ少年のような純粋な心をもってるに違いない、などと思いこんでいたんですが、脳のなんちゃらのおかげで、そんな自惚れが容赦なく打ち砕かれてしまいました。
それでもあきらめきれずセカンドオピニオンも調べてみると、老化現象だけの問題ではなく、長年の経験が積み重なって共感値が上がっているからですよ、と勘違いジジイを慰めてくれるような解説もありましたので、こっちの方を信じようと思っています。
先日、韓国の若いビジネスパーソンが「オレも『PLUTO』(浦沢直樹による鉄腕アトムのリブートですね)には、めっちゃ泣けたぜっ!」(盛ってます。そんな口調ではありません)と言っていましたので、親子ほどの年齢差はあっても、同じ泣きどころで共感し合えたって言うことは、老化現象だけの話じゃないんですよ、…と信じたい。
そもそも何故涙が出てくるのかって言う根本的な問題になると、未だにわからないことが多そうです。
目を乾燥から防ぐ、ゴミが入った時に異物を排出する、ここまではわかりますが、情動性の涙って何なんでしょうか。
赤ん坊が周囲に支援を求めるために泣いていた時の名残りだという説や、泣くことでストレスを軽減するホルモンを排出しているんだっていう説なんかを見つけましたが、結局のところ、何故ストレスが軽減されるのか、についての科学的な根拠は明確になっていないんだそうです。
まあ、根拠はどうあれ、”涙活”っていう言葉もありますから、ストレス解消にはNetflixやAmazonプライムが欠かせませんね。
さて、パンダを模したおにぎりをママからお弁当に入れてもらったのは良いものの「可哀そうで食べられないよ~😿」とまたもや号泣している、純情路線まっしぐらの孫クンでした。