ソニー再生 / 平井一夫

画像引用:Amazon

2012年、ハワード・ストリンガーの後継社長に就いた著者が、
同社未曾有の危機を乗り越えた経緯が描かれています。

平井氏は音楽分野の出身であり、
エレクトロニクスの会社にあっては、いわば異端の経営者です。

再生の道筋があっさりし過ぎているためか、
心を揺さぶられる物語ではありませんが、
会社再生の基本はわかり易く描かれています。

選択と集中による事業の選別、
主力事業でありながら、採算の足を引っ張ってきたテレビ事業の黒字化、
量から質への転換等が語られています。

そして、定石である大量の人員削減、
それら事業構造改革への理解を求めるための従業員との対話等々、
奇をてらった手法ではなく、再生のセオリーを、淡々と愚直に実行したことが、
同社を再生に導いたようです。

数時間で読了できる内容ですが、会社再生の基本を知ることができるので、
気軽に手に取ってみると良いと思います。

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