スローモーションな時間

以前から書きたいと思っていた記事なんですが、
きっかけがつかめなかったところ、「隠された時間」の流れでようやく日の目を見ました。

友だちが若い時、釣りに行こうとしていて、乗っていた車が事故にあったそうなんです。
車が横転するほどの事故にも関わらず軽傷で済んだため、
そのまま別の車で釣りに行ってしまった、っていう話をしてくれたんですが、
事故の時、もう自分は死ぬんじゃないかって、思いながらも、
情景がスローモーションみたいに感じられたっていう話をしてくれました。

その話がずっと頭の中でくすぶったまま数十年が経過したんですが、
数年前、そのメカニズムが科学的に検証されたっていう記事を目にしました。

研究の結果、自動車事故みたいな絶体絶命の危機に陥った時には、
脳の働きが通常に比べ、とんでもないスピードで加速するらしんです。

そうなると、相対的に時間の進み方が遅くなり、
周囲の景色がスローモーションに見えるっていうのが、この現象のからくりだそうです。

さらに研究を進めていくことで、脳の働きを活発化させる脳内物質を意図的に抽出し、
自動車事故とかも未然に回避できるんじゃないか、っていう研究をしている機関もあるそうです。

そこで私が考えたのは、その研究をもっともっと先に進めると、
ほぼ時間が止まった状態まで持っていけるんじゃないかっていうことです。

「隠された時間」みたいに周囲の人々が停止状態になると、
ほとんどの男どもは、良からぬことばかりが頭に浮かんでくるんじゃないかと思うんですが、
理論的には、そんなチープなAVみたいな話だってあり得ないことではありません。

ところが、一つ大きな問題に直面します。

自身の運動機能がとんでもなく高速になるのは良いんですが、
スケベなジイサンが、動かなくなった女性のお尻でも触ろうものなら、
触れられた人は、とんでもなく高速で動く物体に接触されられるようなものですから、
無事でいられるはずがありません。

おそらく、熱と光とプラズマ波がぐちゃぐちゃに発生して、
一瞬で蒸発してしまうんじゃないかって言うのが私の予想です。
(全部デタラメなので、何言ってるか自分でもわかりません)

この問題が解決されない限り、「隠された時間」みたいな世界は無理です。
って、一体、私は何を真剣に考えているんでしょうか。

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