飛行機に乗ると、客とCAさんの楽しそうな会話が聞こえてくることがあります。
飛行機をよく利用する人なら、非常口手前の座席がどのようなポジションかご存じですよね。
CAさんの席と差し向いになるもんですから、私なんか気まずくて絶対指定しない席なんですが、あえて非常口手前の席を指定し、CAさんとの会話を楽しんでいやがるエロオヤジさん(偏見です)が少なからずいらっしゃいます。
「サザエさん」のノリスケさんタイプですが、非常口手前の席でCAさんと会話している自分って、なんて旅慣れしていてカッコいいんだろう、とか勘違いしている輩か、キャバクラ気分を楽しんでいる輩のどちらかに決まっています。
さっさと切り上げて、CAさんを本来の仕事に戻してあげなさい、って叱りつけたくなります。
まったく、羨ましいったらありゃしません💢
孫は、市内で一番見知りしない三歳児なんじゃないか?って思うぐらい相手かまわず話しかけます。
幼稚園のお友だちを、”わがままグループ”とか”怖いグループ”とか分類しており、自らを”おしゃべりグループ”と称しているだけあって、飛行機の中でもCAさんに面と向かって、「オネエサンかわいいね💛」と臆面もなくナンパをしかける、典型的なノリスケさんタイプなので、将来が楽しみです。
マイル修行の甲斐あってステータス会員の身なのですが、優先搭乗して一人ポツンと座っていると、時々、CAさんからピンポイントで話しかけられることがあります。
「この機を担当いたします○○です。本日はよろしくお願いいたします」程度なんですが、突然話しかけられるとドギマギしてしまって「あっ、どうも◎△$♪」とかマヌケな返ししかできません。
こんな時に「オネエサンが運転するんですか?」とか気の利いたことが言える大人になりたいと思っているうちに、ジイサンになってしまったイダログです。
タクシーの中では、基本的に話しかけられたくない派なので、「明日は、雪だそうですよ」などと言われても、「冷えますもんね」とか言ったっきり、後が続かなくなってしまいます。
時折、この運転手さんは、絶対お喋りが苦手だよな、と思うことがよくあるので、無理して話かけてくれなくても良いんですが、多分、マニュアルかなんかで、最初に一言世間話をしなさいみたいなのがあるんじゃないか、って言うのが私の説です。
タクシーの中では考え事をしていることが多く、話しかけられても上の空なんですが、逆に一言も話しかけられないと、自分の人格に何か問題があるんじゃないかって心配になってしまいます。
散髪屋さんはここ数年決まった店に通っているので、気まずくなることはないんですが、ここでも、基本、黙っていたい方です。
しかし、顔見知りになると、自分から話しかけないと気を悪くするんじゃなかろうか、などと余計な気を使ってしまいがちです。
未だに迷っているんですが、髪を切ってもらっている最中って、目を開けているべきでしょうか?閉じているべきでしょうか?
開けていると目に髪の毛が入りそうなので、私は基本閉じている時間が長いんですが、それだと、眠っているようなものですから、あえて自分から話さなくても、怪しまれることはありません。
一方で、本当は眠ってないのに、起こさないように気を使わせているんじゃないかな、とかついつい深読みしてしまって、時々目を開けて、今起きましたから話しかけてもらってもOKですよ、とか控えめなサインを出しつつ、余計な気を使ってしまいます。
おしゃべりグループに所属している三歳の孫は、散髪屋のお兄さんとも気軽に世間話ができます。
「おにいちゃんは、どこで髪を切ってもらってるの?」などと、散髪屋のお兄さんの髪は、誰が切るのか?問題にも、遠慮なく切り込んでいました。
以前通っていた歯医者の先生は、とても話好きで、麻酔注射を打った直後だろうが、セメントで銀歯をくっつけている最中だろうが話しかけてきていましたから、「しばらく食いしばっていて下さいね」って言ったそばから話しかけてこられ、どう対応して良いか困ることがよくありました。
基本的に自分の趣味とか好きな音楽とか映画とかの話はしたくないんですが、別に秘密にしておきたいわけではなくて、相手にとって自分の話は面白くないんじゃないかな、とかついつい先回りしてしまって、結局話がかみ合わないことが多々あります。
オートバイの話をしたところで、乗らない人にとっては面白くも何ともないはずですし、チェンソーマンのパワーちゃんってイイですよねとか言っても、こいつ何の話してんの?ってなりますから、できるだけ相手に話の主導権を与えることが多い、聞き上手のイダログです。