再現性の話

「夜中に足がつって眠れなかった」とオハヨーもこそこそに、妻がこぼしています。
よく同じセリフを聞かされるので、よっぽど”そういう体質”なのか、悪霊に憑りつかれているか、のどちらかでしょう。

こむら返りとも言いますが、”こむら”って何?と思ったら、ふくらはぎのことだそうです。
古語では”こぶら”とも言うそうですが、痛さを表現するには”コブラ返り”の方が、しっくりきそうです。

私もまれに経験することがありますが、妻のように頻繁にコブラに襲われることはありません。
それでも、一たび足がつった時って、耐えがたい痛みなのに、どう対応したら良いのかよくわかりません。
治まるまで、ただひたすら耐えるしかない、っていうのがこむら返りの厄介なところですね。

就寝中に襲われた時最初に思い浮かぶのは、朝だったら目覚まし代わりになるのに、です。
確実に覚醒させてくれるから、最強の目覚まし時計じゃないでしょうか。

一方で、もしかしたら死ぬ時って、こんな痛みがずっと続くのかな、とか恐ろしいことを考えたりもします。
来るべき時の予習のために、たまには意図的に足をつらせてみようかな、とか思うんですが、再現性が効かないのも、こむら返りの不思議さです。

昔、「探偵ナイトスクープ」で、生まれて一度も足がつった経験のない人の依頼を受け、足をつらせてやるって言う企画がありました。
長時間足を酷使するとか、あれこれ手を尽くし、専門医にも相談していましたが、結局再現できませんでしたね。

何かのスイッチが入ると、突然発生するものなんでしょうか。
「今日は天気も良いし、一つ足でもつらせてみるか」とはならないみたいです。

他にも再現できない痛みに、テーブルの脚に足の小指をぶつけるっていうもあります。
こむら返りよりは短時間の痛みですが、拷問で繰り返し再現されたら、間違いなく核ボタンのアクセスコードを喋っちゃいますよね。

試しにテーブルの脚を小指で蹴ってみたら再現できるのかもしれませんが、怖くてできない、って言う意味で再現性がありません。

食事してて、口の中を噛むっていうのもあります。
しかも一度噛むと、短期間のうちに必ず同じ場所噛んでしまいます。
無性に腹が立ちますが、自分で自分を噛んでるんだから、誰に腹を立てようもありません。
頭にきて、もう一回噛んでやるぞ、って意気込むわけにもいきません。
自分で自分を食べる感触は、ちょっとおぞましくて、ゾンビになったような気もします。

再現できないことはありませんが、自殺行為なので、やはり怖くてできません。

爪のささくれ(子爪とも言うそうです)を迂闊に引っこ抜いてはいけません。
指が腫れあがった挙句、腕まで痛くなって医者に駆け込んだことがあります。
抗生物質で簡単に治まりましたが、なんであんなちっちゃいヤツをやっつけただけで、こんなひどい目に会うんだ、っていう理不尽さを感じますね。

簡単に再現できそうですが、一度懲りているので、もう二度とやりません。

本来の再現性の意味とはちょっと違う方向に行ってしまいましたが、ブログのネタなので、細かいご指摘は勘弁して下さい。
「痛い話」っていうタイトルの方が良かったでしょうか。

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