時折、思い出したように聞きたくなるアルバムですが、
これまでは、あまりのめり込めませんでした。
何となく古さや粗さが感じられたからかもしれません。
しかし、今回はすんなりと入り込めた感じです。
ローリン・ヒルだけでなく、フージーズも同様です。
粗さはむしろ新鮮さに感じられ、
つかみどころのなさは、音楽的センスの多様さを感じさせます。
音楽との出会いには、タイミングのようなものがあるようです。
ヒップホップを軸にしながらも、ロック、R&B、ソウル、ラテン等、
ジャンルを超えた奥行の深さが感じられます。
ローリン・ヒルとフージーズが、音楽の歴史において、
唯一無二の存在であることをわからせてくれるアルバムです。