
タイトルのHUMINT(ヒューミント)とは、人間を情報源として秘密情報を収集する「ヒューマン・インテリジェンス」の略だそうです。
「ムービング」に出演していた、チョ・インソンが、韓国の情報部員を演じています。
ロシアのウラジオストクを舞台に、北朝鮮の出先機関の不正を暴く韓国と北朝鮮の情報部員、そこに巻き込まれた北朝鮮の女性の三人を中心に物語は展開します。
ウラジオストクの暗い空と冷たい台地で繰り広げられる物語は、凝ったストーリではないのですが、韓流ノワール好きを惹きつける、独特の重苦しさを漂わせています。
情報活動には、それなりに高度な機器も使用されますが、情報を入手するプロセスは、「ミッション:インポッシブル」に見られるような洗練さとはかけ離れています。
相手の苦境を利用しながら情報を入手する、その生々しさが、むしろリアリティーを醸し出しています。
息苦しさを覚えるような重苦しい世界観が展開しますが、韓流ノワールの空気感が好きな映画ファンだったら楽しめる、スパイ映画の佳作です。
