ウィル・スミス主演のNetflixオリジナルですが、
ジャンルとしては、ダークファンタジー+刑事バディモノのユニークな組み合わせです。
人間とエルフとオークとドワーフの共存っていう、
所謂、指輪物語の世界が、現在も続いているという設定のドラマなので、
そういう世界なんだっていう前提を素直に受け入れられないと楽しめないと思います。
tomatometerは27%(腐ったトマト)と極めて低評価です。
ファンタジーと刑事ドラマと社会派ドラマ(オークが被差別)を融合させようとして、
いずれも目標を達せなかった、というのが総評のようですが、
audience scoreは83%と高評価ですから、
評論家目線では許せなかったんでしょうが、一般人は十分楽しめたってことかと思います。
私は一般人なので、結構楽しめました。
ご想像のとおり、スミス演じる人間とオークがバディなんですが、
相棒が人間じゃないということ以外は、定石のキャラクター設定です。
私はすぐに1988年の「エイリアン・ネイション」を思い出してしまいましたが、
こちらも佳作なので、同じテイストに興味のある方にはお勧めです。
展開もこれまた安定の刑事バディモノで、
主人公の二人が、警察と人間のギャングとオークのギャングとエルフの狂信者集団に追われながら、
狂信者集団から魔法の武器を持ち逃げしたエルフの少女を助けるっていう話です。
スミスは、手を抜くことなく演じきっており、
敵役のエルフの狂暴さもなかなか魅力的です。
ただ、オークのメイクだと、皆同じ顔に見えてしまい、
相棒の心情が演技からは判然としない点は不利かもしれません。