早めのフライトで出張から戻った時は、
時々空港内のマッサージを利用してから家に帰ります。
以前は、休日にラフィネを利用していたんですが、
女子の密度が高いため居心地の悪さもありましたし、
施術後「何とか・ドゥ・何とか」みたいな、
口に出すのが恥ずかしくなるような名前のハーブティーのサービスがあって、
クソまずくて飲めないのでお断りするんですが、
「最後に、何とか・ドゥ・何とかを飲まないと、リラクゼーションが完成しないんですよ」
って口には出さないけど、
寂しそうに目で訴えてくるのもちょっとしたストレスだったんですよね。
出張先で歩き回った後は、足つぼをお願いするんですが、
体格の良い男性の施術者だと、やたら痛かったりします。
「痛くないですか?」って聞かれても、なかなか正直に「もう少し弱く」って言えないじゃないですか。
こいつ、ヘタレだなと思わるのが嫌なんですが、あんまり痛いと、もしかしたら筋が切れるんじゃないか、
って心配になったりします。
痛くてビクッとしたりすると、向こうの方が気づいてくれて「すみません。痛かったですね」とか言われ、
かえって恥ずかしい思いをすることがあります。
床屋さんで洗髪する時「痒いところはありませんか?」って聞かれて、
「大丈夫です」としか答えられない時の心境に似てますよね
(本当は痒いところがあるのに。大阪人はハッキリ言うそうですね。エライ。)
ところで、マッサージ台に上がる時、肩揉みだと「うつ伏せになって下さい」、
足つぼだと「仰向けになって下さい」って言われますが、
聞かれた瞬間”うつ伏せ”と”仰向け”の区別がつかず、いつも緊張してしまうんですが、
これって何かの病気でしょうか?
そんなことは絶対ないよ!って鼻で笑った人は、これ以上読まずに立ち去って下さい。
“伏”っていう字から、犬の”伏せ!”を思い出して、
頭をフル回転させながら、指示された体勢をとるんですが、
こんなことが他にもあるんです。
太陽がどっちから昇るかも迷います。
「西から昇ったお日様が♪」っていう天才バカボンの歌(知らない?)を一度思い出してから、
バカボンはボケをかましてるんだから、本当は東だっていうことぐらいわかってるよ、
に行きつきます。回りくどいんです。
ちなみに、東西南北を思い浮かべる時は、必ず小学校の教室が浮かんできます。
東西南北の大きな紙が教室の四方に貼ってあったからなんですが、
教壇に西が貼ってあったため、未だに西が一番偉いと思い込んでいます。
方位とは無関係なイメージが記憶に刷り込まれてしまった例です。
エレベーターとエスカレーターも区別がつき難いですよね
(ちなみに娘にも遺伝していたことを、数年前に知りました。)
エスカレートする、っていう言葉から階段がせり上がっていくイメージを思い浮かべないと、
正解にたどり着けないんです。
今流行りの「不要不急」って言葉も、一瞬迷ってしまいます。
“要”と”急”ばかりに反応してしまうからでしょうか。
数え上げるとキリがありません。
記憶のメカニズムは、
記銘(情報を覚える)→保持(忘れずに維持し続ける)→想起(保持した情報を思い出す)
の三機能に分かれているそうです。
たぶん、想起する時にガラクタみたいな記憶まで一緒に引っ張ってくるから、
正解に辿り着くまでに遠回りしてしまうんだと思います。
TOEICを受けている人の中には、DUOっていう参考書を使ったことがある人がいると思います。
出題頻度の高い単語を組み合わせて文章が作られているので、例文を記憶しておくと、
ほとんどの単語がカバーできるっていうヤツです。
一冊丸暗記したのは良いんですが、一つの単語を思い出そうとする時、
文章を頭から暗唱しないと、目当ての単語にたどり着けないんで、それはそれで厄介です。
結局、記憶がデジタル化されてるかアナログ化されてるかの問題なのかなとも思っています。
カセットテープみたいに、ある程度再生しないと情報を引き出せないみたいです。
“うろ覚え”っていうタイトルから、だいぶ離れてしまいましたね。