ある事件の捜査で暴走し、逮捕収監されていた元警官のマーク・ウォルバーグが、
釈放後、事件の真相を突き止めようと奮闘する話です。
マイル22のピーター・バーグ監督とのコンビなので、面白くないはずがない!
はずだったのですが・・・、
手慣れた仕事をしてるものの、急いで話をまとめようとした感が否めず、
所々ご都合主義が見られます。
ロッテントマトの批評家スコアも37%とさんざんです。
では何故紹介するかと言うと、
マーク・ウォルバーグのアクション映画が無条件で好きだからです。
この作品でも、ウォルバーグのキャラクターだけは存分に発揮されています。
最近は屈折したヒーローが多く、善と悪の境界線が曖昧に描かれる作品が多いのですが、
主人公スペンサーは、100%正義の味方です。
悪や不正に虐げられた人がいると、いてもたってもいられず、
自分の危険を顧みないのはもとより、周りの迷惑も考えません。
決して無敵のヒーローではないのですが、
悪への怒りを爆発させたときの支離滅裂な暴れ方は、
カタルシスを感じさせます。
ジャック・リーチャーにも通じる猪突猛進ぶりですが、
スマートさは微塵も感じさせない暴れっぷりは、完全なバカです。
キャラクターを生かして、もう少しストーリーを作りこんでいれば、
もっと良い作品になっていたんじゃないでしょうか。