
2025年の終盤、NHKの深夜枠で放映されていた、漫画が原作のドラマです。
傑作の呼び声高く、1月末現在、Amazonプライムの会員特典で視聴可能です。
友だちのようにつきあってきた近所の孤独な老婦人が亡くなったことで一軒家を譲り受けた青年(岡山天音)と、美大進学のため地方から上京し同居することになった従妹(森七菜)を中心に物語は展開します。
青年の幼馴染や、ほのかな恋心を寄せる不動産屋の営業ウーマン、従妹と同じく地方から上京した彼女の同級生など、どこにでもいそうな人々が、居場所のなさや職場での閉塞感など、どこにでもありそうな悩みを抱えながら健気に生きる姿が、淡々と、ほのぼのと描かれます。
はたから見たら些細なことでも、当人たちにとっては人生を左右する一大事です。
それぞれが抱える問題はすぐには解決できなくても、ささやかな繋がりを得て、少しだけ立ち止まってほっこりできれば、また前に進めそうな気がします。
人生のほろ苦さを、ほのぼのとした会話で包み込みながら、傷ついた人々に優しく寄り添う物語です。
ストーリーもさることながら、森七菜さんの演技が秀逸です。
ガサツで大雑把な言動の裏に、繊細な感情を宿した若者を魅力的に演じています。
その演技に見入ってしまうような、稀有な存在感を持った女優です。
