
Netflixオリジナル作品です。
ある日突然、出所不明の核ミサイルによる攻撃を受けたアメリカが舞台です。
被弾が避けられないことが判明してから着弾までの19分間の極度の緊張状態を、3つの視点(国家安全保障会議、核戦略司令部、そして大統領)から描いた作品です。
大統領はイドリス・エルバが演じていますが、そう言えば「ヘッド・オブ・ステイト」でも大統領役でしたね。
どこの国から、どのような意図で、等の真相は明かされず、最終的な結末も示されません。
本作のテーマは、そのような極限状態での極度の緊張感を描くことで、核開発競争により高まる潜在的な核戦争の脅威に警鐘を鳴らすことが狙いなのかと思います。
監督は、オスカー受賞作「ハート・ロッカー」のキャスリン・ビグローです。
極度の緊張状態を描かせたら右に出る者がいない監督ですが、本作でもその才能が遺憾なく発揮されています。
明確な結末を求める人には物足りなさが残るからでしょうか、レビューも低めですが、緊張感それ自体にフォーカスした特異な作品は一見の価値があります。
