
MCUのヴィランたちをヒーローに据えた作品ですが、スーサイド・スクワッドとはまた違った魅力をもった作品です。
ウィンター・ソルジャーをはじめとして、MCU作品の中で、どちらかと言うとヴィラン、その実ちょっと世を拗ねたキャラクターたちが活躍する、アヴェンジャーズ不在の世界が舞台の物語です。
CIA長官に操られ、汚れ仕事をこなしてきたヴィランたちが、証拠隠滅のため抹殺されそうになりながらも、人体実験により生まれた超人セントリーの暴走を止め、世界を救うため立ち上がります。
セントリーもヴィランたち同様、過去のトラウマにより闇落ちした超人ですが、その力はヴィランたちが束になっても敵わないほど強力です。
力だけでは倒せない闇に対し、これまでの人生を贖うかのように、それぞれの思いを支えに立ち向かうため、おのずとアクションは控え目で、精神性に焦点をあてた展開になります。
同時にヴィランたちの人生や苦渋も描かれることで、スーサイド・スクワッドよりも深味のある作品になっています。
それにしても、始まって早々退場してしまうオルガ・キュリレンコは、どの作品でも無駄遣いされているような気がしてなりません。