長くオートバイと付き合ってきましたが、初めてJAFさんのお世話になりました。
走行中赤信号で減速したところ、エンジンが停止し、うんともすんとも言わなくなってしまいました。
後で知ったのですが、レギュレーターって言うのが故障すると、バッテリー自体に問題がなくても、突然バッテリーがパンクしてしまうんだそうです。
長く生きてきても、世の中には未だ経験したことのないことが沢山あります。
経験してみてはじめて仕組みを勉強し、納得するんですが、おそらく残り少ない人生で、二度と同じ経験はしないような気がします。
折角なので、誰かが同じような目に会う現場に立ち会い、無駄な知識をひけらかしたくて仕方がありません。
最近のJAFへの救援要請の利便性には驚かされます。
アプリを起動させ、簡単な必要事項を入力し送信すると、5分後には指令室のオペレーターから電話が入ります。
ネット保険のCMなんかだと、優しいオネエサンがいたわりの言葉をかけてくれますが、現実では経験したことがありません。
対するJAFのオネエサンは、意外と優しいんですよ、これが。
先ずは、今いる場所での安全確保の基本を懇切丁寧に教えてくれます。
その後GPSでの正確な位置確認から現場部隊への指示へと、手際よく流れていきます。
到着までの間にも、何度か連絡が入り、やがてオートバイ搬送用の車両がやってきました。
ディーラーまで同乗させてもらいましたが、担当のお二人も、仕事が丁寧でフレンドリーな方々でした。
車中での和気あいあいの会話の合間にも、緊急連絡が入ってきます。
私同様、オートバイの救援だったんですが、山中でバイクごと側溝に転落したライダーの救援に向かうようにとの指示。
バイクごと側溝に転落したら、JAFより先に救急車かレスキューじゃないのか、と思いますが、JAFのお二人も同じことを思ったようで、「本人は無事なのかな・・・」と心配していました。
JAFに連絡してきた時点で、生存しているんだと思いますが、一体どんな状況なんでしょう。
同じライダーとして、無事を祈るばかりです。
あらたな救援指示を受けながら「お金を貯めてハーレーを買うのが夢なんです」と言っていた20歳のお兄さんが、「今日も昼飯抜きですね」と先輩に声をかけると、「そだね!」と爽やかな一言が返ってきます。
独占企業なのに、奢ることなく、運転者の安心安全に奉仕してくれる姿勢には、感謝です。
以前は、JAFに入っても無駄かなとか思ってたんですが、一度でもお世話になってみると、元が取れた気分になって、入ってて良かったってなるのは、保険と同じなんでしょうか。
最近、自分以外の家族全員がコロナに感染するっていう事態を経験しましたが、まさかの入院給付金が保険から支払われると聞いて、自分が払った保険料のごく一部が戻ってくるだけなのに、何だか得した気分になりました。
これが生命保険なんかだと、もっと大きな金額が戻ってきますが、その時点では自分は死んじゃってますから「あー、元がとれて良かった」は味わえないんですよね。
この年になってくると、保険の止め時に迷います。
ガン保険をやめたら、ガンにかかるんじゃないか、って心配する人がいますが、その理屈だと、生命保険をやめたら死ぬんじゃないか、になりますね。
だったら生命保険をかけ続ける限り死なないのか、って言うとそうはいきません。
一方で、保険なんてお守りみたいなもんだよ、とか言う人もいます。
年間数十万のお守りは流石に高過ぎますが、お守りだと思うと、逆に簡単に捨てられないってこともありますよね。
お守りも一旦カバンに忍ばせたりすると、常に携帯してないと何か悪いことが起こるんじゃないか、とかネガティブな方向に向かっちゃいませんか。
保険じゃ安心は買えないけど、JAFだったら買えるのかも、とか思っていると、じゃあJAFをやめたら故障とかでひどい目に会うんじゃないか、って逆に心配になって、これまた一旦助けられたりすると、ずっとやめられなくなるんでしょうね。