ジャンルで言うとSFになりますが、
製作が「ゲット・アウト」のジェイソン・ブラムで、
監督が「ソウ」シリーズの脚本を書いた人だそうです。
(どちらも嫌いなジャンルなので見ていません)
どうりで、映画全体に不穏な空気が漂っています。
コミカルな場面も挿入されていますが、全体的には暗く、
救いようがありません。
グロいシーンもありますが、
耐性がない人でも我慢できる程度でしょうか。
B級映画のチープさは感じられませんが、低予算なのはわかります。
95分のコンパクトな尺に、効率よく話がまとめられており、
緊張感と疾走感に助けられ、最後まで目を逸らさせません。
予算の足枷が、かえって作品の質を高めている好例かと思います。
途中張られた伏線も、きれいに回収してくれます。
プロットはそのままに、もしディズニーが大金を投じて製作していたら、
マーベルヒーローのような大ヒット作に仕上がっていたのではないでしょうか。
ラスト近くで回収された伏線からさらに話を膨らませていけば、
ターミネーター2のような流れが作れそうですが、
地味すぎて続編は望めないでしょう。
自分の頭の中で、続編のストーリを想像して楽しんでいます。