バキッ!という不快な音とともに、また箸を噛んでダメにしてしまいました。
ここ数年、年に一回程度の頻度でやらかしています。
Yahoo!の検索窓に「箸 噛む」と入力すると、「箸 噛む 折れる」という検索ワードがリストアップされますので、結構な人がやらかしていることが伺えます。
太い箸だったら、噛んでも簡単には折れないんでしょうが、細い箸=上品=美味しく食べられそう、という先入観があって、最近は細目の箸を愛用しているため、噛み砕く頻度が上がっています。
自分の口の中を噛むよりもマシなんですが、噛んだ時のバキッという音を聞くと、口の中で何か重大な事故が起こったんじゃないかって自分でもビックリしてしまいます。
何より、細い箸=ちょっとお高い箸、なので、その後の無駄な出費を思うと、ちょっとショックです。
妻からは「韓国の箸にしたら」と嫌味を言われますが、韓国の箸は、韓流ドラマの雰囲気を味わいたくて2、3回使ってはみたものの、使い難いったらありゃしない!もう何年も、食器棚の抽斗で眠っています。
韓国人は、よくあんな使い難い箸で平気だなと思って由来を調べてみると、諸説ある中では、王族が毒殺を察知(銀は毒で変色)するために使ったことで世間に広まった、っていう説が一番面白そうなので、私はその説を支持しています。
けど、冷麺を食べる時なんか、ツルツル滑って食べた気がしません。
広島風お好み焼きを強制的にヘラで食べさせられるのと同じくらい不愉快です。
広島県人は、ヘラで食べた方が美味しいって、本気で思っているんでしょうか。
同じ金属でもスプーンやフォークは平気なのに、韓国箸やヘラがダメなが不思議ですが、我が家では、今のところ毒殺される心配はなさそうなので、韓流気分を味わう以外、金属の箸を使う必要はないんですよね。
スピリチュアルの世界では、箸を噛むのは縁起が悪いとされているようです。
悪いことの予兆だとか、箸が身代わりになった、とかロクなことは言われていません。
一方で、箸を噛んでしまう明確な原因の解説は見つけられなかったんですが、ストレス、もしくは老化現象なんじゃないか、って言うのが私の説です。
食べ物を咀嚼するタイミングと、箸を口から出すタイミングがズレてるってことなんですが、
目測を誤ることが多くなったという自覚は確かにあります。ハイ。
脳内の自動運転システムとGPSから送られてくるデータにズレが生じ始めたってことです。
車を真っすぐ駐車したつもりなのに、何故か枠線に対し常に斜めになっていたり、
部屋から出て引き戸を閉める時、何故か指先が部屋の中に取り残されていたり(結果、はさまれる)、
キーボードでミスタッチが増えたり(同じ単語を2回も3回も打ち直すことがあります)、
とか、若い頃は井上尚弥並みに”見切れ”た(ウソです)ほんの僅かな差が、”見切れ”なくなってきています。
多分、デューク・東郷もジョン・ウィックも、何時かはこんな微妙な変化を実感しながら、引き際を悟るんでしょうね。
「あっ、やべっ!駐車枠と並行になってない。もうオレも潮時だ・・・」
さて、さすがに何度も箸を嚙み砕くと、妻もあきれて細い箸は買ってきてくれませんでした。
今使っているのは、容易に砕けない太さを持ち、持ち手部分にドングリの細工が乗っかっている、絵本の中でクマちゃんが使っているような可愛いやつです。
ストレスを和らげる効果も狙っているのかもしれません。