出張で3日ほど家を空けて帰ってきたら、それまでサ行が発音できなかった孫クンが突然覚醒し、自慢げに「サ・シ・ス・セ・ソ」を披露してくれました。
それまでは、サ行がタ行に変換されていたため、魚(サカナ)→タカナ、鮨(スシ)→ツチ、になってしまい、聞く方が一々変換し直しさないと何を言っているのかわからないことが多々あったのですが、それはそれで可愛らしくもあり、矯正することもなく今日に至っていました。
将来、プロポーズした女性の家を訪問した時「おとうたん。むつめたんをくだたい」ってなるんじゃないかとか、逆に、サ行をタ行に発音してしまうカノジョを連れてきたら面白いよねなどとと、無責任なことを言っては、サ行の多い単語を言わせていじっていたんですが、あっさり直ってしまうと少し残念な気もします。
こんなに簡単に直ってしまうと、本当は言えたのに、大人の期待に応えて可愛いさを装っていたんじゃないかって疑いたくもなります。
さて、最近の課題は箸の正しい握り方です。
左利きの孫クンなので、右利きのパパ(婿君)は教えるのに苦労しています。
向かい合わせに座って教えようとすると、鏡を見ているようで混乱してしまい、横に並べばうまく教えられると思ったようですが、結局シンメトリーになるわけですから、婿君の頭の中では左右の違いを整理しきれません。
そこで婿君が考案したのが、先ず自分が左利きでの食事を習得してから、孫クンの横に並んで教えるという、遠大かつ斬新なトレーニング方法でした。
まるで、大谷選手をコーチする時、先ずは自分が40本以上のホームランを打てるようになってからコーチするようなものですね。
誰も思いつかないようなアイディアが閃いたのは良いものの、左利きでの食事に四苦八苦し「左利きで生活するのって意外と難しいんですね」などと、指をプルプル震わせながら箸と茶碗を持つ始末です。
孫クンに教えられるようになるまでに左利きが上達し、それから箸の握り方の指導に入るわけですから、まだまだ長い道のりになりそうです。