殺し屋たちの店

画像引用:Disney+

マニアックな配信サービスを取り上げて恐縮なのですが、Disney+の独占配信番組としては、以前紹介した「ムービング」に匹敵するほどの面白さです。

前半のエピソードだけでは、物語の全体像が全く見えてこないにも関わらず、個性的な登場人物たちの思わせぶりな言動は、見る者をぐいぐい引き込む魅力を持っています。

少女は何故命を狙われるのか、少女の育ての親である叔父は何故自殺したのか、叔父にどんな秘密があったのか、叔父にとっての少女との絆とは、等々の謎が、現在と過去を行ったり来たりしながら、徐々に種明かしされていきます。
かと言って、決して複雑すぎることはなく、伏線が回収されるにつれ、欠けていたパズルが埋まっていき、全体像が見えてくる展開はカタルシスです。

一つの場所での数時間の攻防の中に、過去の様々な場面を交錯させる展開も斬新です。

少しでもネタバレすると面白さが薄れてしまいそうなので、奥歯に物が挟まったような説明しかできませんが、他に類をみない、痛快なアクションとシチュエーションスリラーを両立させた秀逸な作品です。

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