歯医者こわい

いくつになっても、歯医者さんが怖いのはなぜなんでしょうか。
今は技術も向上し、丁寧な治療をしてくれる歯医者さんばかりなのですが、それでも怖い。
子どもの頃虫歯の治療でドリルが神経にあたり、心臓が停止しそうになるほどのトラウマを負ったイダログですが、虫歯を治療したことのない小さな子どもでさえ、歯科検診だけですでに泣き喚いているところを見ると、きっと、蛇や蜘蛛を恐れたりするのと同じように、既に人間の遺伝子情報に「歯医者さんは危険」が組み込まれているのかもしれません(ウソです)

さて、近所の歯医者さんに予約をとろうとしたんですが、10日先まで塞がっているとのこと。
通勤途中多くの歯医者さんを見かけますが、なかなか予約がとれないことに驚かされます。
予約が取れない理由をネットで検索したところ、
①患者が多い
②1人の患者に対し、治療時間を確保する必要がある
③次の治療ができるまで時間がかかる
と解説されていました。
確かに、歯医者さんって美容室と同じで、椅子の数だけしかお客、じゃなくて患者をとれませんし、美容師と違って、一人の患者に対して歯科医師、歯科衛生士、歯科助手(加えて、歯科技工士がいる医院もあるようです)が必要になるわけですから、①②③もなんとなく想像がつきます。
実際、患者の3倍ぐらいの白衣を着た人が狭い空間でごった返しているのを見るにつけ、予約が取り難い理由もわかります。

今回は虫歯ではなく、長年付き合ってきた顎関節症のための予約です。
一緒に食事している妻に聞こえるくらカックンカックン音がしていたのですが、痛くないのを良いことに何年も放置してきたところ、最近痛み出しました。
痛み出した当初は、食事もままならなかったので慌てて予約したのですが、後でネットで調べたところ、基本的には数週間で治まると書かれていました。

予約が10日も先だったりすると、ネットに書いてあったとおり、徐々に痛みが和らいできたじゃありません。
本来それは良いことなんですよ。
一方で、せっかく予約をとったんだから、少しぐらい痛みがないと元が取れない(?)んじゃないかとか、先生をがっかりさせるんじゃないか、などとわけがわからないことを考えてしまいます。
電気製品が故障し、代わりをネットで注文した途端に故障が直る(多分一時的に)っていうのと似てますね(ちょっと違いますか?)

以前書いた記事で、襟足にできたイボの切除手術を予約したことを書いたことがあったんですが、その後の結末は書いていませんでした。
何故なら、手術予定の3日ほど前に、肝心のイボさんが消えていることに気付いたからなんです。
予約の前日に医者にかけこみ、キャンセルした時の先生の残念そうな顔が忘れられません。

今回も、放置しておいても治りそうだったのですが、折角予約したこともあり診ていただいたところ、顎関節症のセルフケアを1週間続ければ治るでしょうとのこと。
もちろん、お医者さんもケアのやり方を教えただけで、折角来てくれた患者を逃がすわけがありません。
歯医者さんとの本当の勝負は、これからです。
「久しぶりなので、歯の方のメインテナンスもされませんか?」と聞かれ、いえ結構ですと断れないのが、押しに弱いイダログです。
一方で、メインテナンスと聞いて身構えてしまうのは、自分では気づかない悪い歯を見つけられてしまうんじゃないかっていう恐怖心からなんです。
もちろん検査で悪いところが見つかり、早期に治療できるのは良いことなんですが、健康診断なんかと同じで、何となく不安になります。
健康診断の結果を見せびらかしながら、「ガンマGPTの数値が2倍になってたぜよ!ガハハハ」などとドヤ顔で自慢するオジサンがいますが、小心な私には病気自慢はできません。

メインテナンスの担当は、お医者さんではなく、衛生士さんと助手さんの役目です。
5番C1とか7番C2とか専門家同士でしか通じないような会話が目隠しされた頭上で交わされていると不安になってしまいます。
C1とかC2とかの意味がわからないので、実は「こいつの歯はもうダメだな」みたいなことを確認しあっているんじゃないかなどと勘繰ってしまいます。
後でネットで調べてみたら、意外と簡単な歯科用語でしたので、事前に調べておけば怖がらずにすんだんでしょうね。

椅子に座って身動きでいない状態の時に限って、何故か、鼻水がでそうになったり、くしゃみがでそうになったりします(理髪店でも同じ現象が起こるのはなぜ?)
じっと我慢して、あのドリルみたいなのが、突然神経に触れたらどうなるんだろう、などと恐怖に苛まれながらも、しばらく歯医者沼から抜け出せそうにありません。

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