書評やレビューの評判にそそられたのと、たまたま作品の舞台となっている滋賀県に出張が入ったため読んでみました。
滋賀県って、九州の人間にとっては、琵琶湖に人が住んでいるの?程度の知識しかないため、本作で空気感だけでも感じられればと思ったわけです(滋賀県の人にとっても、佐賀県や大分県がどこにあるかわからないんでしょうね)
「各界から絶賛の声続々」のコピーを真に受け、ハードルを上げ過ぎると、少しモノ足りなさを感じるかもしれませんが、確かに、主人公のキャラクターはとても魅力的です。
ローカルネタを軸にした、少女たちの何気なくほのぼのとした日常が展開していきますが、主人公成瀬のキャラクターに惹かれ、最後まで物語に没入することができました。
本作は、成瀬の中学2年から高校3年までの物語ですが、今後、もし続編が書かれるのなら、彼女がどう成長していくのかが楽しみです。