この時期、毎週のようにイベントを開催している孫クンの幼稚園では、ハロウィンが終わるやいなや、今度は持久走大会だそうです。
運動会同様、ガチャガチャ3回を餌に10位以内のノルマを課された孫クンです(追伸:運動会でのへなちょこぶりとは打って変わって今回は見事9位入賞でした)
昨年は孫クンだけでなく、父親の部と母親の部にも出場した婿君と娘ですが、普段着で疾走しアパレル店員の根性を見せつけた娘に対し、日頃のジム通いの効果も虚しく、息も絶え絶えでゴールした婿君でしたので、幼稚園の行事には全て参加しないと気がすまない彼も、今回は応援にまわっています。
父親の部母親の部ともに、3位入賞までは賞品がでるとのことなのですが、今回の賞品は”柿”なんですって。
参加者のモチベーションを掻き立てる賞品ではなさそうなので、何故”柿”をチョイスしたのか謎です。
子どもの前でアスリートぶりを誇示したいお父さんお母さんは別として、賞品につられて参加する親はいなさそうですね。
(追伸:父親の部母親の部の優勝者は、お巡りさんのご夫婦だったそうですから、市民にとっては頼もしい限りです)
ネット上でも、柿は不人気果実として扱われていますが、私が子どもの頃からすでに不人気だったような気がします。
農家を営んでいた親の実家に遊びに行って、おやつに柿がでてくると、人見知りで大人しい子どもだった私でさえ、心の中で(ちっ!柿かよ)と毒づくほどでした。
昔はおやつの王様だったけど、最近の子どもは口が肥えているからさすがに喜ばないよね、じゃなくて、すでに50年以上前から不人気だったんじゃないでしょうか。
ザクロはどうでしょう。
チチヤスの「レモンヨーグルト」を(ごく一部の)世間に広めたイダログですが、先日広島に出張した際、同じくチチヤスの「ザクロジュース」なるものを頂きました。
広島市民に申し訳ないので、ストロングポイントを探したのですが、不味くはないものの、美味しいかと言われると、正直すぐには判断できかねる味でした。
自分の味覚のデータベースに載っていない味なので、つい舌が警戒しちゃうんでしょうね。
ザクロもまた昔から不人気果実だったように記憶していますが、ここ数年、老化防止や健康長寿の効果がうたわれ、加工飲料や食品の一部では品切れになるほどの隠れたヒット作になっているそうです。
不人気の原因の一つに、ザクロという果物の持つイメージもありそうです。
子どもの頃、山の中に生っているザクロの実をもいで食べたことがありますが、何より目をひいたのが、実が裂けていて、赤い粒々が無様に零れ落ちている光景です。
腐っている様にも見えるあの姿が、なんともおぞましいんですが、加えて、ザクロは人間の味がするなどと言う、怖ろしい言い伝えもありましから、映画「スキャナーズ」(知ってますか?デビッドクローネンバーグの傑作SFです)の人間の頭が爆発するシーンを思い浮かべてしまいます。
そんなイメージの彼らが、加工食品として現代に蘇るなんて想像もしていませんでした。
あえてお勧めはしませんが、「レモンヨーグルト」みたいにヒットするかもしれませんので、要注目ですよ。
イチジクも人気がなさそうです。
食指が動く前に、イチジク=浣腸のイメージが強すぎます。
たとえイチジクが好きでも、人前で口に出すのが憚られますよね。
ちなみに、「みんなのランキング」っていうサイトから一部引用すると、
1位イチゴ、21位柿、35位イチジク、40位ザクロ、50位アボカド、63位(最下位)ドリアンでした。
不人気だと思っていた柿にも意外とファンが多いんです。
31位にグレープフルーツがいるんですが、ホテルのモーニングビュッフェでは、必ずグレープフルーツを皿に装わないと気が済まないイダログとしては、柿よりも下位に置かれているのが意外です。
きっと柿の場合は、ファンを公言すると、こいつ田舎の子どもか?って思われるのが恥ずかしく、皆の前では「やっぱりアボカドよね」などと、本人も絶対不味いと思っていそうな、野菜なのか果物なのかわからないものを推す、隠れ柿ファンが多いからなのかもしれません。
だからねっ、アボカド自身は自分のことを意識高い系だと思ってるかもしれないけで、50位どまりなんですよ、納得。
柿の場合は逆に、人前では支持者であることを公言する人はいないのに、いざふたを開けてみたら、思わぬ人物が大統領に当選しちゃいましたとさ、みたいな感じでしょうか。