バンザイとかエイエイオーの掛け声って、とってもポピュラーですが、縁のない人は一生に一度も口に出すことなくこの世を去っていくんじゃないでしょうか。
いま時、エイエイオーで盛り上がっているのは、ブラック企業ぐらいですね。
私が勤める会社でも、数年前までは全社集会なんかでバンザイを唱える風習があったのですが、音頭をとる方も嫌だなぁと思いながらやってるし、応じる方もダッサーといった感じで、苦笑いやら薄ら笑いやらを浮かべて諸手を挙げているのが、壇上から見ていてもわかりましたとさ。
バンザイに限らず、こう言った風習は誰かが中止を言い出さない限り、いつまでたってもやめられないんです。
「イダログさん、今時バンザイなんて、むしろモチベーション”だだ”下がりですよ」とか言われると、「そうかなぁ」などと不満な顔をしながらも、内心ラッキーとか思って安心してやめられるんです。
これがホワイト企業の良いところですね。
宴会の最後には、”締め”っていうのがあります。
こちらはバンザイほどダサくないのでまだ生き残っていますが、時間の問題でしょう。
昔は、”三本締め”が主流だったような気がしますが、”締め”を頼まれた方もさっさと終わらせたいので、最近は”関東一本締め”を使い、いよ~パン!だけで終わらせることが多いですね。
九州には”博多手一本”って言うのがあるんですが、福岡県に住んでいながら、一度も経験したことがありません。
口上や拍手の打ち方も他の締めと違っていて、特に、手の叩き方に独特の”間”があるものですから、頻繁にやってる人じゃないとなかなかうまくいきません。
ウケ狙いで試してみようかと思ったこともあるんですが、手締めをやり直すと縁起が悪いと言われているので、そんなわかり難い”締め”を決行して間違えたら大変ですから、私も”締め”を頼まれたら、関東一本締めでお茶を濁すことにしています。
本題に入りますが、滅多にお役が回ってこない”掛け声係”(って言う呼び方があるのかな)に指名されました。
エイエイオーって言わなきゃならないんですが、その程度なら楽勝だよね、とか思って頭の中でイメージトレーニングしようとしたところ、?どのタイミングでオーってやるんでしょうね。
せーのっ!で一斉にエイエイオーって叫ぶのかな?ちょっとヘンかも・・・。
冠婚葬祭でわからないことがあれば、大概の疑問はスマホで解決できます。
エイエイオーで検索すると「チコちゃんに叱られる!」で放送された内容が表示されました。
ふむふむ勉強になりました、って由来はわかったんですが、どう言う手順で実施したらよいのやら、具体的な解説がありません。
仕方なくYouTubeで検索してみると「それではいきますよ!エイエイオー」と鬨の声を上げている動画がありますが、なんか違和感があります。
これだと、皆さんが声を上げるきっかけを掴みかねますよね。
そう言えば、バンザイも同じですね。
せーのっ!で声を揃えて「バンザーイ」とはやりません。
最初に主催者の「バンザーイ」(この、最初に一人だけバンザーイってやるのが、死ぬほどダサいんです)に続いてワンテンポ遅れて皆の唱和がはじまりますが、三唱するうちには、タイミングがバラバラになっちゃいます。
静かな湖畔の♪カッコー、カッコー、カッコーカッコーカッコー♪かよ!
それに引き替え、猪木さんの「1、2、3、ダァー」はわかりやすくていいですね。
ダァーの声は必ず揃いますもんね。
一度ぐらい、バンザイの代わりにやって見たかったんですが、スベッタ時の反応が怖くて、結局会社ではできませんでした。
今回のように、明確にエイエイオーを求められている場面では、なおさらダァーは無理です。
動画を数本見たところ、一番妥当なのは「私がエイエイと言ったら、拳を突き上げて、オーと応えて下さいね」と断ってから始めるのが一番良さそうです。
世間知らずなジジイなので、マニュアルがないと動けません。
たかがエイエイオーですが、由来から調査し、動画まで確認しなきゃ気が済まないのは、研究熱心なわけではなく、ただの小心者だからでした。