
2017年に公開された「ザ・コンサルタント」の続編ですが、日本では劇場公開がなく、Amazonプライムでの独占配信となります。
裏帳簿を預かる天才的会計士(原題はもちろん「The Accountant」です)にして、数字で解決できないトラブルを処理する殺し屋でもある主人公クリスチャン・ウルフを前作同様ベン・アフレックが演じています。
同じく、武闘派ながら兄思いでナイーヴな一面も持つ弟ブラクストン(TVシリーズ「パニッシャー」の俳優さんが演じています)も再登場し、兄弟で人身売買組織に挑みます。
主人公ウルフが、サヴァン症候群の殺し屋というところが本シリーズの新機軸ですが、今回は、兄弟や仲間との絆を通じ、もう一歩踏み込んだ描かれ方がなされています。
犯罪に手を染めながらも、社会から見捨てられた子どもたちを救いたいという動機で命をかける主人公とその弟ですが、会計士、サヴァン症候群、殺し屋という組み合わせの意外性が、胸のすくようなカタルシスを生みます。
劇場公開されなかったのが不思議なくらいの一級品の娯楽作品です。