韓国版ジェイソン・ボーンというレビューが散見されますが、まさに的を射てます。
本家ボーン・シリーズと比べても、まったく遜色ない韓流アクション映画の傑作です。
元凄腕工作員で脱北者の主人公が、韓国で身を隠しながら、妻子を殺した犯人への復讐を果たそうとする物語です。
スピーディーな展開と言い、格闘シーンのキレと言い、最後まで画面から目を離せません。
ボーン・シリーズと違っているのは、脇を固めるキャラクターたち(特に、主人公のコン・ユを追跡するパク・ヒスンがカッコ良すぎ)もまた、主人公に劣らず魅力を放っている点です。
敵役もまた人生を背負っていることが垣間見える演出は、物語に深みを与えています。
本作は、2014年の作品なので、10年が経過しています。
韓国映画はよほどのことがない限り続編が制作されませんので、続編は望めないかもしれませんが、カーチェイスもスケールが大きく、ハリウッド映画に優るとも劣らない傑作です。