スキンタッグができて皮膚科のお世話になりました。
スキンタッグって言うとカッコよく聞こえるんですが、カッコ悪く言うとイボのようなものです。
イボイノシシのイボです。イボダイのイボです。イ・ボミのイボです。
（さて、この中で一つだけ間違いがありますがどれでしょう）
ちなみにスキン”タグ”って言う似たような言葉があるんですが、
こっちはお尻にできるヤツなんで、ちょっと微妙です。
スペルはどっちもskin tagなんですが、使い分けているところを見ると、
多分、皮膚科学会かなんかで、
「ケツにできる微妙なヤツと一緒にすんじゃねーよ、コーモン様のくせによっ！」とか言う理由で、
肛門科の病名と区別したんじゃないかっていうのが私の説です（デタラメです。信じないで下さい）
ジジイになると、スキン”タッグ”ができやすくなり、たまに皮膚科で除去してもらってます。
前回は４年程前、小さなやつだったので、ドクターから、
「ハサミでチョッキンしますか。それとも液体窒素で取りますか？」
と尋ねられました。
どんな方法で処刑されたいか自分で選べっていうことなんですが、
“ハサミ”という言葉からは、裁縫で使う裁ちばさみしか連想できず、
“チョッキン”っていう言葉からも、ホラー映画のワンシーンが浮かんできて、
頭の中では（一思いに、チョッキンってやってくだせーよ、ダンナ！）って威勢の良いことを考えてたんですが、
何故か口は脳の指令を無視し、
「液体窒素でお願いします。仕事で人に会う時、絆創膏は恥ずかしいもんで…ムニャムニャ」
ということで、数日かけて液体窒素でスキンタッグを拷問し、衰弱死に追い込んでやりました（どうだ！）
今回も同じ手が使えるかと思ったら、
「すこし育ち過ぎましたねぇ。もうちょっと早く来てくれたら、ハサミでチョッキンできたんだけどねぇー。
麻酔をかけて、メスで除去して、縫合ですかね」と嬉しそうに仰るじゃありませんか。
麻酔？メス？縫合？って聞いただけで大手術を連想してしまう小心者ですが、
“ハサミチョッキン”よりは、医学的な響きがするので、まあ良しとしましょう。
（実際の処置は、来年の予約になりました）
ちなみに、生まれてこのかた縫合の経験がありません。
骨折すらしたことがなく、ポンコツの割には用心深いからか、大きなケガを負ったことがありません。
“born to be chiken”のなせる技ですね。
初体験の縫合も少しだけ楽しみです。
一度でいいから「やっと抜糸なんだ♪」とか人に言ってみたかったんですよね。
ところで、先日友人とランチ忘年会をやったんですが、
この男は、やたらとお医者さんから説教されるという、
病気やケガに負けないぐらいの、特異体質に悩まされています。
古くは、通勤途中車に撥ねられ、救急車で運ばれたにも関わらず、
「ところで先生、何針縫ったら良いんでしょうか？」と質問した途端、
「何針縫うかが問題じゃないんだ！傷の深さと長さの問題なんだ！」と一喝され、
頭から流血しているにも関わらず延々と説教されたという逸話を持っています。
またある時は、突然の盲腸炎に苦しみ、何とか病院に駆け込んだものの、
盲腸を”チラす”という迂闊な一言がドクターの医者魂を刺激したらしく、
「盲腸炎に”チラす”などどいう治療法はない。一時的に炎症をとめるに過ぎないんだ！」
と、おなかをおさえながら説教をくらう羽目になったこともありました。
で、ランチ忘年会で語ってくれた最新のエピソードですが、
怠惰な生活による運動不足を解消するため、毎日１万歩のノルマを課してウォーキングを始めたところ、
逆に膝を痛めて歩けなくなるというポンコツぶりを発揮し、
足を引き摺りながら病院にたどり着いたものの、痛めた経緯を説明した途端、
「その”１万歩”っていうのは、一体何の意味があるんですか（怒！）
体を痛めて歩くことが、あなたにとってどういう意味があるんですか（怒！）」
とまたもや説教されるという、期待を裏切らない”ツッコまれ”体質を発揮してくれています。
ところがその後も、１万歩を３千歩に落として歩き続けたため一向に痛みが治まらず、
幼稚園児並の学習能力のなさをドクターに見破られ、再度説教を食らうというオマケまで付いてきました。
チキンの私には、治療の前にドクターを怒らせような危険な行いはできませんので、
常にローマ教皇の前に跪く信徒のように、神の御心のままに、とういう心境で臨むことにしています。
そう言えば、子供がまだ小さかった頃、休日に高熱をだしたため、
ヤ〇医者で知られる近所の当番医に連れて行ったところ、
「インフルエンザですか？」と逆に診断を求められるという、
サンドの富澤さん並のボケに驚かされたことがあります。
やっぱりお医者さんは、
Dr.コトーみたいに優しくて、大門未知子みたいに凄腕の人に見てもらいたいものです。
あっ、タイトルをグッド・ドクターにしていたのに、マーフィー先生を忘れてました。