人生に行き詰った青年が、他人を巻き込んで自殺したことにより、地獄の入口で「死」（若い女性の姿をしています）から罰を与えられます。
あらかじめ死ぬことが運命づけられている12人に生まれ変わり、12回死の恐怖を味わうという罰なんですが、12回それぞれに、特異な人物に生まれ変わり、様々な形態の死を経験することになります。
究極のテーマは、自殺の愚かさを思い知らせることなので、やや説教臭さは残りますが、青年が生きることの大切さを自覚するにいたるプロセスには紆余曲折があり、捻りも効いているため、青年が辿り着く境地にも説得力があります。
韓流スターの顔と名前が覚えられないイダログなのですが、生まれ変わりを演じる役者さんたちは、いずれも人気の人たちだそうです。
目を覆いたくなるようなグロいシーンもありますが、散りばめられた伏線やギミックもキレイに回収され、一方で、泣かせるどころも心得ている、韓流らしい佳作です。