ニュース番組で、シャインマスカットなんかが違法に海外に持ち出されてるって話をやってたんですが、
これに種苗法で待ったをかけたのも菅さんの地味な功績のようです。
ところで、種のないブドウを栽培する時には、種を蒔かなくてもいいのか?
っていう疑問が頭をよぎりますが、
どうやら種なしブドウっていう品種があるわけではないみたいです。
どの種なしブドウ(例えば、シャインマスカットなんか)も、
普通のブドウの栽培過程でジベリンっていう植物ホルモンによる処理を施すことで種なしにしているだけで、
ほっとくまた種のあるブドウに戻ってしまうそうなんです。
種なしブドウの種を蒔いて、種なしブドウを収穫しているわけじゃないので、
存在しない種なしブドウの種が、頭の中でぐるぐる回り続けなくてホッとしました。
この話をしながら種なし巨峰を食べていたら、
妻がいきなりジャリっていう破壊ノイズを発しながら「種あるし!」と怒りだしました。
続けざまに私の口の中でも同じことが起こり、結局ゴマ粒みたいな種を出しながら食べ終えたんですが、
ジベリンにやられて消滅寸前の小さな種でも、噛み砕いて食べるのは無理があります。
かと言って、恐る恐る食べなきゃいけないのなら、何のための種なしブドウなんだっていう話です。
どうしても種を残したいっていう健気な本能が、植物ホルモンに勝つこともあるようです。