意識と無意識

ラジオ体操を曲の途中から始めようとすると、手足を如何動かしたら良いかわからなくなって、軽くパニックになることってありませんか?

ちなみに、老人会のラジオ体操ではありません。
製造業の朝は、ラジオ体操から始まります。

毎日ルーティーンで継続している動作って、いつの間にか体が無意識に動いているわけで、♪腕を前から上に上げて背伸びの運動〜♪って言われて、考えて手足を動かしているわけではないので、途中から、さて手足を如何動かそうか?ってあらためて思い出そうとすると、突然ボケ老人になってしまいます。

朝起きてトイレに行くのは、さすがに無意識ではありません(無意識だとむしろ困ります)が、その後は、美しいまでの動線が決まっています。

食卓に向かうと、先ずマーガリンのフタを軽く開けておきます。
トーストが焼けたら直ちにマーガリンを塗れるようにするための前準備です。

ちなみに我が家では、トーストが熱いうちにマーガリンを塗らないと「早く塗らないと、”じわっ”(1.)とならなくなるよ!」と注意を受けます。 (1.トーストに塗ったマーガリンが、程よく溶けて沁み込んでいく状態を指す我が家の社内用語です)

朝食→歯磨き→サプリメント→髪の毛のセット→着替え→ハンカチ→マスク→腕時計等ビジネスツールの準備、の一連の流れがこの十数年、無意識のうちに実行されています。
エクセルのマクロみたいなものです。

ラジオ体操同様、途中で一工程を飛ばしたりすると、順番が狂って必ず忘れ物をしてしまうから不思議です。

歳をとるにつれ、ルーティーンの比率が増える半面、考えて意識的に行動することが少なくなってきます。
このまま無意識の行動が増えていくと、終いには、体が勝手に動いて一日が終わりそうな気がします。
法に触れるような行動をとらなければ、勝手に動いてくれても良いんですけどね。

ある研究報告によると、人が何かを実行する時、例えば右手を動かそうとする時なんかには、動かそうと意識する7秒前に、既に脳から指令が出ているそうです。
自分の意思よりも先に、脳が体に命令しているってことです。

「メン・イン・ブラック」なんかで、人間に擬態したエイリアンの頭がパかっと割れて、中から小っちゃなエイリアンの実体が現れる場面がありますが、実は自分の自由意志なんかなくて、頭の中の小っちゃなヤツが、自分に命令を出してるのかもしれません。

ちなみに、右利きとか左利きとか、利き腕が決まってるのは、緊急事態が発生した際、あらかじめ利き腕を決めておいて、脳からの指令を瞬時に利き腕に伝え、危険を回避させるためなんだそうです。
ノロマな人間に任せておいたら間に合わないため、いざという時は頭の中の小っちゃなヤツが人間を無視して命令を出してくれているんですね。

確かに思い当たる節があって、寒い冬の日に、温かい缶コーヒーを飲みたいな、と思って自販機のボタンを押そうとした瞬間、何故か”缶おしるこ”のボタンを押してしまうようなことがありますよね(はい、ありませんね)
そんな風に、取返しのつかないことを仕出かしてしまうのも、頭の中に潜む小っちゃなヤツの仕業なんです、きっと。

私のくじ運が悪いのも、頭の中の小っちゃなヤツが、私の意思に関係なくハズレを引いてしまうからでしょうか。

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